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サイクル ロードレース コラム 2014年12月22日

国内レース界

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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2015年シーズンに向けた国内チーム関連のNEWSが活発化しています。

まずは国内のUCI(国際自転車競技連合)登録チームは以下の内容になります。

◆UCIコンチネンタルチーム
愛三工業レーシングチーム
宇都宮ブリッツェン
キナンサイクリングチーム(新)
群馬グリフィンレーシングチーム(新)
シマノレーシング
Team UKYO
那須ブラーゼン(新)
ブリヂストンアンカーサイクリングチーム
マトリックスパワータグ

◆UCIコンチネンタル登録変更チーム
NIPPO ヴィーニファンティーニ ⇒ 2015年はイタリア籍のプロコンチネンタルへ
チャンピオンシステムジャパン ⇒ 2015年は国内レジオナルチームへ
シエルヴォ奈良ミヤタ-メリダレーシングチーム ⇒ 2015年は国内レジオナルチームへ

全体では2014年シーズン同様9チームと数は変わらずですが、新たに3チームがコンチネンタル登録を行い、各チームのメンバーなどを確認していくと "強いチームが増えた" という印象を受けます。

なかでも 『キナンサイクリンチーム』 のメンバーは非常に強力で、初年度から国内最強チームとなるのは間違いなさそうです。

一方、海外籍のチーム(プロコン以上)に所属する主要な日本人選手は以下の様になっています。

◆UCIワールドチーム
別府史之選手(トレック・ファクトリー・レーシング/アメリカ)

◆UCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム
新城幸也選手(チーム・ユーロップカー/フランス)
山本元喜選手(NIPPO ヴィーニファンティーニ/イタリア)
黒枝士揮選手(NIPPO ヴィーニファンティーニ/イタリア)
石橋学選手(NIPPO ヴィーニファンティーニ/イタリア)

また、現在日本ナショナルチームを率いている浅田監督が世界基準となる若手の登竜門 『ネイションズカップ(年間のシリーズ戦)』 への参戦を継続的に進めており、然るべき才能を持った若手選手が出現すれば、プロへのピラミッドを上っていける道筋はある程度確立されている状況ではあります。

問題はその才能をどの様にして発掘するかです。

今後、日本のレース界に必要となるのは、一番底辺の 『発掘システム』 の構築と、一番上の 『ナショナルチーム的プロチーム』 の発足であることは間違いありません。

現在の日本ロードレース界のピラミッドというのは、一番下と一番上が抜け落ちてしまっている、三角形ではない "台形を逆さまにしたような形" になってしまっています。

これ以上、コンチネンタルチームは必要ないでしょう。

今後、いかにして世界に繋がるピラミッドを構築していけるかが重要となってきます。

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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