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『ツアー・オブ・ジャパン』 に関する業務は年間を通して発生しています。
現在 『TOJ』 は、
・UCI-1クラス
・8日間6ステージ
・参加16チーム
・総観客数27万人
・海外に比べて一般公道使用が容易ではない日本国内での開催
といった規模及び内容で開催されています。
1日で20万人以上を集客した 『さいたまクリテリウム』 に比べると、実は 『TOJ』 の予算規模は8日間合計で 『さいたまクリテリウム』 の3分の1ほどという現実があります。
2日間開催の 『ジャパンカップ』 と比べても、8日間開催の 『TOJ』 の総予算は同等レベルとなっています。
『さいたまクリテリウム』 の予算で 『TOJ』 が年間3回開催できると考えるべきか、はたまた 『TOJ』 が現在の予算の10倍を集めて 『さいたまクリテリウム』 と同等の賑わいを獲得する方向を目指すべきか、判断は難しいところではあります。
ちなみに、集客に大きな影響を及ぼす出場チーム及び選手招聘に関しては、『TOJ』 が開催されている5月にトップチームを大量に呼ぶのは、例え資金があっても他のビッグレースとの関係でほぼ不可能な状況ではあります。
『TOJ』 をワールドツアーに昇格させて、開催時期を動かせれば可能性はでてきますが…
『TOJ』 の現在の魅力の一つは、比較的低予算で1つのステージが開催できることにあります。
『さいたまクリテリウム』 と比べると、約20分の1ほど予算で1ステージが開催されています。
今後はこれらの良さを残しながらも、大会全体の賑わいを向上させる努力を進めていき、この10年縮小を続けてきた全体予算を反転させて、新たな価値を創り出していかなければなりません。
簡単ではありませんが、粘り強く、ひとつづつ、努力を積み上げていきたいと思います。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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