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毎年5月下旬に開催されているUCI-2.1のステージレース 『ツアー・オブ・ジャパン』 ですが、1週間のステージレースを開催するための作業というのはほぼ1年を通して発生しています。
事務局が置かれている 『一般財団法人日本自転車普及協会』 内でも、来年の開催に向けたまず最初の重要な作業が進められています。
国内のUCIロードレース開催の実情を知れば知るほど “ロードレースマイナー国” 及び “公道使用の難易度が高い環境” 下でよく各主催者はレースを継続しているな、と感心してしまいます。
一方で、全ての国内UCIレースが “いつ終わってもおかしくない状況” に置かれていることも事実であり、抜本的な構造改革が求められているのは間違いありません。
そんな中、大分市が中心となって今年新たに開催される 『OITAサイクルフェス2014!!!』 のオフィシャルサイトが立ち上がりました。
しかし、開催の中心部にいる方々の悩みや疲弊度は決して小さくありません。
もし、日本国内のビッグレースが全て消滅したならば、恐らく連鎖的にいくつかのトップチームも消滅することでしょう。
私はこれまで、選手、監督(チーム運営)、レース主催者と順次それぞれを経験してきましたが、ストレスと責任の重さ(ネガティブ要因)は、
選手 < 監督(チーム運営) << レース主催者
という順であると感じます。
逆に、喜び(ポジティブ要因)を感じれる度合いは、
レース主催者 < 監督(チーム運営) << 選手
という順になってしまいます。
レース主催者の方々は皆さんどのタイミングで喜びを感じているのでしょうか?
更に、レース主催者よりも上の階層の統括組織については、もはや笑える瞬間などないような気がします…
後ろ向きなことばかり書いてしまいましたが、結局は “強い想い” を持っていなければ続けることはできないという結論にたどり着いてしまいます。
元々スポットライトが当たる仕事ではないのでしょうが、“うらかた” の方々に対してもう少しだけ賞賛の声が集まれば良いなあと感じる今日この頃であります。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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