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サイクル ロードレース コラム 2013年1月31日

現地の反応

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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ハワイキャンプから帰国しました。

ハワイ滞在時に現地の方と話す機会があったのですが、そのなかでランス・アームストロングの話題があがりました。

『オプラ・ウィンフリーの番組を見たけどとても残念だった。彼は非常に大きなことを成し遂げたのに、その全てがドーピングのお陰だったなんて…。ところで自転車選手ってやっぱりみんなやってるの?』

実は告白番組が放映された時、ランス・アームストロングはハワイに滞在していました。

我々と入れ違いだったか、もしかすると滞在時期が少しだけ重なっていたかもしれません。

アメリカ国内での自転車ロードレースのイメージは、現在お世辞にも良いとは言えない状況です。

ハワイでキャンプを行う我々を見て、『もしかしてあいつらも』と思った現地人はゼロではなかったかもしれません…

あるヨーロッパのプロ選手がインタビューでこう答えていました。

『ぼくがいくらクリーンだと言っても人々はそれを心からは信じてくれない。レースで負けることよりもその事実のほうが辛い。』

ランス・アームストロングは告白番組後に初めて受けたインタビューで以下のよう語っています。

『私の世代は他の世代となんら変わりはなかった。ツールは“スタント”として考案されとてつもなくキツイ。クリーンな世代などなかった。過去のチャンピオンたちの世代も違うし私の世代も違う。』

例えそれがその世界のスタンダードだったとしても、この状況下で今まで通りに平然としてられる関係者達を見て、ある意味気の毒に思えてきました。

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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