追記

ある人と電話で話していて以下の様な意見を聞きました。

『自転車の世界ではオリンピックはさほど重要ではないから影響ないんじゃない？』

その場ではっきり否定させていただきました。

それこそ自転車脳、マイナー脳です。

そう考えている人が他にいると厄介なので珍しくブログを連続更新しています。

私も10年以上ロードレースの解説業をやってきましたので、自転車界ではオリンピックよりもツールの方が重要なのはよく理解しています。

しかし、日本に於いても、世界に於いても、オリンピックとツールを比べた場合、その知名度と影響力というのは比べるまでもなく遥かにオリンピックの方が上です。

そのオリンピックから、薬物問題で名指しで除外されるようなことになれば、世間一般からどの様な目で見られるかは簡単に想像できます。

日本国内でみても、有力実業団チームの多くは今でもオリンピックをそれなりに意識しています。

『オリンピックから薬物問題で排除されたスポーツ』 というレッテルが貼られた時、黒字を福利厚生費としてつぎ込んできた親会社はどう感じるでしょうか？

オリンピックでメダルを獲得するという目標を持って活動しているナショナルチームはどうなるでしょうか？

もっと身近なところでは、ロードバイクに乗っているだけである種の偏見を受けるかもしれません。

そして、そもそも 『ツール・ド・フランス』 は興行です。

スポンサーがつき、テレビ放映され、多くのファンが支持してこそプロスポーツとして成立します。

オリンピックから排除されたスポーツを支援するスポンサーはゼロではないでしょうが、間違いなくイメージを大切にする大手企業は敬遠することになるでしょう。

自転車界ではオリンピックよりもツールの方が格上だとしても、オリンピックが生みだす影響の大きさを切実に感じ取ることができない人がいたことにある種の恐怖を覚えました。
※ブログネタにしてすみません…

脱、マイナー脳…ホントに頼みます。

現在、本場のプロレース界は変わろうとしています。

たくさんのクリーンなプロ選手たちがいます。

ツールを夢見てがんばっている多くの正直な日本人選手達がいます。

どう考えてもテンパるとこですよね？

もしかして私だけですか？