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サイクル ロードレース コラム 2012年6月1日

苦労人へのご褒美

しゅ~くり~むら by 栗村 修
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photo(c):Tatsuya.Sakamoto/STUDIO NOUTIS

和歌山県と三重県で開催されている『ツール・ド・熊野』の第1ステージに於いて、宇都宮ブリッツェン所属のアタッカー、中村誠選手がこれまで同様にアーリーアタックに乗り、見事山岳ジャージを獲得しました。

『Jプロツアー群馬ロード』、『全日本選手権ロード』、『ツアー・オブ・ジャパン』、そして今回の『ツール・ド・熊野』と、中村選手が逃げた距離の合計は既に450kmを超えています。

しかし、その殆どが“結果に残らない”影の努力であり、基本的にはチームのエースのために尽くすアシストとしての動きとなります。

それでも彼はすすんでレース序盤の仕事を担当してくれます。

そんな中村選手が、今日はポディウムに上がり特別ジャージを身につけました。

明日はまたいつもの彼の仕事に戻るので、恐らく1日でこのジャージを手放すことになるかもしれません…

このスポーツの美しさを多くの人に知って欲しい…

そのためにも1レース1レース全力で戦いたいと思います。

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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