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2008年のリーマン・ショックに続き、現在はギリシャの債務問題が引き金となった欧州債務危機の影響で世界経済は未だ厳しい冬の時期から脱することができません。
日本単体で見ても、超円高による輸出の減少に続いて、震災の影響によるエネルギー関連の輸入増で31年ぶりの通年貿易赤字となり、更に財政健全化のためと言われている消費税アップなどの増税路線が重くのしかかっています…
国の借金がいよいよ1,000兆円を超えてきており、貸し手の大半が身内とはいえ、ギリシャがなんとなく他人ごとではないように思えてきます。
しかし、お金はあるところにはあるようです。
一部の資産家と、大企業の内部留保は減るどころかどんどん増えているとのこと。
そりゃあ、これだけ世界中で緩和政策がとられていれば、お金は大量にばら撒かれているはずなわけですから…
そして、それなりに影響は受けているとはいえ、世界の一流プロスポーツの移籍関連ニュースなどは相変わらず不況知らずの派手な内容が紙面を飾っています。
なんでも、資産家の方々が最後に欲しくなるモノの一つに、プロスポーツチームが含まれているそうです。
プロスポーツチームを所有することは、資産家や実業家の究極のステイタスなのでしょう。
たしかに、プロ野球、プロサッカーなどの巨大なプロスポーツ界には多くの著名な資産家の方々がこぞって参入しています。
更に、プロサイクリングの世界でも、資産家が支えるプロチームが増えつつあります。
BMC、レオパード、かつてのサーヴェロ、アスタナ(国家プロジェクト)、カチューシャ(国家プロジェクト)、etc…
グリーンエッジなども企業名ではないのでやはり資産家が絡んでいるのでしょうか?
また、オーストラリアのコンチネンタルチームであるドラパックも、ドラパックさんという成功した投資家さんが立ち上げたチームのようです。
この様に見ていくと、現在は企業が純粋に“宣伝効果”のみを考えてスポンサードしているチームというのは意外と少ないのかもしれません。
更に国内では、宣伝効果自体もあまりない一般企業お抱えのチーム(実業団チーム)という形態は、あらゆるスポーツでその数を減らす傾向にあります。
企業が内部留保を増やしている理由はリスクヘッジのためであり、福利厚生型の実業団チームを持つことは完全に時代の流れに逆行しているからです。
株主の目が厳しくなる昨今、大きな企業ほどシビアな決断に晒されていくのでしょう。
ということで、なんとなく答えは見えてきました
そう、大きなことがしたければ、自分が資産家になるか、もしくは資産家の方々に夢を提供できる“器”を創るか、ですね
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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