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本日、「日本 対 オランダ」のゲームを広島のホテルで観戦しました。
最近では、サッカー評論家が巷に溢れているのでいろんな見方や評価があるでしょうが、5歳から10年ほどサッカーをかじっていた自分にとっては、“日本のサッカー界は凄いことを成し遂げているなあ”という驚きの感情しか沸いてきませんでした。
読売クラブの小学ユースでサッカーをやっていた頃、周りには、若かりし頃のラモスさんや、ジョージ与那城さんなどの、本場ブラジルからやってきたサッカー伝道師がたくさんいました。
読売クラブは、脱実業団的なクラブチームで、当時の日本リーグでは良い意味で異色の存在だったと思います。
あれから30年弱の月日が経ちましたが、海外でプレイする日本人プレイヤーが増える一方で、国内のJリーグのみで活動する代表選手も数多く活躍しており、また、海外で成功した選手がJリーグに再び戻ってくる例も多く見受けられたりします。
何よりも、海外のクラブで活躍する選手の殆どが、Jリーガー出身という事実があります。
“国内で安定的にそれなりのレベルまで選手が育つレース環境を作りたい”と考えている自分にとっては、Jリーグがやってきたことは本当にとてつもないことに映ってしまいます。
“すごい”、“すごい”、だけ言ってても、何も生まれないのは分かっていますが、まあ、すごいものは、“すごい”んです。
ただ、“すごい”、と思うのと同時に、“周りの見る目”というのが選手や環境が進化するよりも、更に速いスピード“肥えていく”という状況にも驚かされます。
きっと、なかでがんばっている人たちは、腹のなかで“みんな勝手なことばかり…”と、ストレスを溜める日々を送ってるのだろうなあ想像できたりしますが、その勝手な想いがプロスポーツを成り立たせている一面なのもまた事実なのでしょう。
程よい刺激を受けたところで、寝不足気味の脳を休めたいと思います。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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