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ツール・ド・フランス前哨戦第1弾の「クリテリウム・デュ・ドーフィネ」が終了しました。
総合優勝は、レディオシャックのスロベニア人、ヤネス・ブライコヴィッチで、これまでもステージレーサーとして多くの評価を受けてきた彼が、いよいよメジャータイトルを獲得し、トップレーサーとしての階段を昇りはじめたように感じます。
そして、総合2位には、ツール・ド・フランス王者のアルベルト・コンタドールが入り、その実力の高さをしっかりアピール!
コンタドールは、レース開幕前からこのドーフィネを調整&機材テストで走ることを明言しており、力をセーブしながら優れたリザルトを残したことになります。
コンタドールの直接的なライバルになるであろう多くの選手たちは、もう一つのツール前哨戦である「ツール・ド・スイス」に出場しているので明確な比較がしにくい状況になってはいますが、コンタドールの順調な仕上がりぶりは誰の目にも明白であり、今年もツール優勝候補ナンバー1となるのは間違いないでしょう。
このあと、自分もツールの事前予想原稿などを書く機会が何度かあると思いますが、「穴」を狙わない限りは間違いなく優勝候補最右翼としてコンタドールの名前を挙げることになります。
ただし!近年、不吉な「都市伝説」を耳にすることが何度かありました…
それは、ある解説者が優勝候補に挙げた選手たちが、事故や病気、スキャンダルなどに逢って、優勝を逃すというウワサです。
もちろん、100%ではないのですが、偶然にしては確立が高いことに私も気づいています
自転車ロードレース界には、「アルカンシェルの呪い」という言葉もあります。
世界チャンピオンの証である、虹色のジャージを着用した選手は、不運や不調に悩まされ、満足な成績を残せない状態が近年続きました。
ただし、現アルカンシェル保持者のエバンスは、今期好調で既に何勝か挙げる活躍を魅せています!
ウワサはウワサ…
都市伝説はしょせん都市伝説…
今のコンタドールの強さは、こんな下らない文章を書きたくなるほど圧倒的で安定感があると感じます。
栗村 修
中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。
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