人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2024年12月25日

城を囲む森の深く重い泥とアップダウン、担ぎ区間での疲労は最小限におさめたい【シクロクロス2024/25 WC第7戦 ガーフェレ:プレビュー】

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line
シクロクロス

神聖なるクリスマスホリデーにはガーフェレでシクロクロス!

美味しいディナーとプレゼント交換のあとは、やっぱりシクロクロス!!12月26日(木)、2024/25シーズンUCIシクロクロス・ワールドカップ第7戦、ガフェーレ(ベルギー)大会が、この冬も神聖なるクリスマスホリデーを締めくくる。

オランダやベルギー・フランドル地方では、「トウェーデ・ケルスタフ(クリスマス2日目)」は、伝統的に祝日に指定されている。そしてシクロクロス界においては……とりわけ21世紀に突入して以来、大切なシクロクロスデーとして愛されてきた。例えばマチュー・ファンデルプール(オランダ)は、ジュニア時代から通算して過去13年間(とりあえず遡れたのはここまで)、1年たりともこのボクシング・デーCXを欠席したことがない。

自転車好きコミュニティサイト(無料)のお知らせ

  • 優勝者を予想する「サイクル誰クル?」のほか、メンバー同士が好きなテーマで話せる「トークルーム」、投稿された写真の中から辻啓氏が毎月優秀作品を数点セレクトする「写真部」、飯島誠氏によるオンラインライドイベントを開催する「宅トレ部」などコンテンツが盛りだくさん。

    サイクルビレッジ | J SPORTS【公式】

    優勝者を予想する「サイクル誰クル?」のほか、メンバー同士が好きなテーマで話せる「トークルーム」、投稿された写真の中から辻啓氏が毎月優秀作品を数点セレクトする「写真部」、飯島誠氏によるオンラインライドイベントを開催する「宅トレ部」などコンテンツが盛りだくさん。

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】UCIシクロクロス ワールドカップ 第10戦 ガーフェレ|Cycle*2023

しかもマチューの12月26日の戦績は13戦10勝で、現在2連勝中。言い換えれば、ガーフェレ大会2連覇中。長い歴史を誇る同大会は、2シーズン前からワールドカップの仲間入りを果たすと同時に、セカンド・クリスマス・デーレースの開催役を務めてきた。

それにしても2年前のガフェーレは熱かった。最終的にはマチューが独走態勢に持ち込んだが、6周回中なんと5周回目まで、ワウト・ファンアールト(ベルギー)とトム・ピドコック(イギリス)に抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げた。逆に1年前のマチューは、1周目でライバルをあっさり置き去りに。ただワウトだけが粘り強く追走を続け、ピドコックは後方からの凄まじい追い上げを成功させ、2年連続で同じ選手が同じ順番で表彰台へ上る結果となった。

しかしワウトもピドコックも、未だシーズンを始めていない。ワウト初戦は23日に予定されていたが、残念ながら病欠したため、マチューvsワウトの今冬初激突は翌27日(金)に繰り越された。

またご存知の通り、21日のワールドカップ・ゾンホーフェン大会は、マチューにとって今季初戦だったにもかかわらず、スタートからたったの1分15秒であっさり独走態勢に入った。残す59分半は悠々と一人旅。翌日は10周中4周目まで珍しく慎重な走りを見せていたが、いきなりドカンと加速を切った。ただローレンス・スウィーク(ベルギー)だけが後輪にぴたり張り付いて踏ん張るも、1周先でついには力尽きた。

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【シクロクロスのバイクを紹介!】辻啓のシクロクロス解説動画 第7弾

すると今年のガーフェレは、やはりマチューの独壇場となってしまうのか。

もちろんガーフェレ城の周囲に引かれたコースは、決して単純ではない。全体的にアップダウンが多いのだけれど、とりわけ森の中の上りセクションは、気が遠くなるほど長い。しかも坂道の路面は落ち葉と森の下土とが混ざり合い、冬の湿り気を吸って、重く、深い。だからこそサドルの上でもがくよりも、バイクを担いで駆け上がるほうを好む選手が多いのかもしれない。ただし、周回を重ねるごとに、確実に肩に感じる重みは増していく。

なにより上りきった先には、同じくらい長い下りが待ち構える。道は細く、うねり、そしてクレイジーなほどスピードが出る。泥の道でハンドルをまっすぐ支え続けるのは不可能で、誰もがフェンスにぶつかりそうになりながら──時には本当にぶつかりながら──、ぎりぎりではらはらなダウンヒルで切り抜けねばならない。

10月から勢力的に欧州遠征を続ける日本の梶鉄輝や、クリスマス前からワールドカップ転戦を始めた岡山優太に続いて、このガーフェレ大会ではいよいよ織田聖も参戦。全日本選手権3連覇の走りを、本場ベルギーでも全開で披露してほしい。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ