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サイクル ロードレース コラム 2024年11月30日

世界屈指の美しいシクロコース・ダブリンは泥まみれ予想【シクロクロス2024/25 WC第2戦 ダブリン:プレビュー】

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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シクロクロス

第2戦はアイルランド・ダブリンにて開催される

天然の起伏が脚を痛めつけ、練り上げられた泥が、車輪を絡め取る。12月1日(日)、UCIシクロクロス・ワールドカップ第2戦の舞台は、主催者が「世界屈指の美しいシクロコース」と誇るアイルランドのダブリンだ。

2024/2025シーズン、UCI国際自転車競技連合はワールドカップ全12戦のうち4戦を「Protected event(保護大会)」に指定した。目的はシクロクロスの国際的発展。対象は今回の第2戦ダブリン(アイルランド)を筆頭に第3戦カブラス(イタリア・サルデーニャ島)、第5選フルスト(オランダ)、第8戦ブザンソン(フランス)で、同4戦の当日または前日の他のシクロクロス大会の開催は制限されることに。自ずと3年連続3回目のダブリン大会へ向けて、さらに多くの勇者が海を越える。

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もちろん第1戦アントワープで上位5位までを完全独占したベルギー勢が、レースの支配権を握るはずだ。1週間前に得意な砂地でワールドカップ初戦を制したエリ・イザビットは、アイルランドでの人生初勝利を追い求める。前週2位でいよいよ完全復活を確信させるローレンス・スウィークは、2年連続2位のダブリンで、今年こそ栄光をつかみ取りたい。「砂地は苦手だとつくづく思い知った」という欧州チャンプのティボウ・ネイスも、「1週間の猛トレーニング」で再出発を誓う。

逆にトップ5に1人も送り込めなかったのは2年ぶり……というオランダ勢は、リベンジに燃えているに違いない。ただ世界王者マチュー・ファンデルプールはいまだ動向不明で、ヨリス・ニューエンハイスの帯状疱疹からの復帰は延期され、残念ながら持ち札は限られている。第1戦6位のラルス・ファンデルハールと、1年前のダブリンでスウィークを一騎打ちスプリントで制したピム・ロンハールとが、重責を担うしかない。

バトルフィールドはダブリン郊外のスポーツ・アイルランド・キャンパス(国立スポーツ複合施設)のままだが、コース自体には、軽い変更が加えられた。なんでも過去2大会はシクロクロスの本場ベルギーの専門家集団がコース作りを担当していたが、彼らのもとでノウハウを学んだアイルランド人たちに、3度目の今回は任務が託されたのだとか。つまり地元の特色がより前面に押し出されたコース、と言えるのかもしれない。

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【コーナリング】辻啓のシクロクロス解説動画 第6弾

まず前半のテクニカルなゾーンが、明らかに密度を増した。難しいヘアピンカーブの間隔は狭まり、その上、天然の起伏が繰り返し襲いかかる。シケインさえも上り基調のゾーンに設置されたとの噂。また80トンもの砂を敷き詰めたゾーンは、前半の終わりに移動された。全長60mのサンドを抜け出したら、そこから長いストレートへ突っ込んでいく。

直線の多い後半にはほとんど変更はないが、フィニッシュ直前に1ヶ所、難所が付け加えられた。主催者は新名所を「The Waddy」とあだ名するが、果たしてどんな仕掛けが待っているのだろうか。

いずれにせよ選手たちは、泥まみれの戦いを覚悟せねばならない。第1回大会は雪と泥が入り混じった地獄のような状況で、第2回大会の昨季は、まるで罠のように、大きな水たまりがいくつも登場した。今年も前日までは、ばっちり雨模様。

幸いにもアイルランドは、シクロクロスの啓蒙に極めて力を入れている。同じコースを利用して、前日には年代別カテゴリーのレースが複数開催される。なんとアンダー6からマスター60まで!しかも本番当日にはジュニア男女、U23男子、エリート女子の4レースも先行して行われるからして……男子エリート選手たちの目の前に伸びるのは、間違いなく、とんでもなく荒れ果てた道。泥はきっと、良い感じに熟成している。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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