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サイクル ロードレース コラム 2024年9月21日

スイスを舞台にマイヨ・アルカンシェルを巡る争い、エヴェネプールが2連覇を目指しガンナは覇権奪還に燃えキュングは地の利を生かす【Cycle*2024 UCI世界選手権大会 男子エリート個人タイムトライアル:プレビュー】

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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UCI世界選手権大会 男子エリート個人タイムトライアル

昨年はレムコ・エヴェネプールが世界王者に、パリ五輪でも2冠で世界一に輝いた

懸けるのは、1年間もの長きにわたり虹色をまとう権利。自転車乗りにとっては、4年に1度の金メダル以上に価値ある勲章「マイヨ・アルカンシェル」。2024年男子エリート個人タイムトライアル世界チャンピオンの称号を巡って、9月22日(日)、脚自慢たちが秋のチューリッヒを全力で駆け抜ける!

コロナ禍でエーグル・マルティニー大会が中止に追い込まれてから4年、スイスが改めて世界一決定戦を迎え入れる。しかも1921年にUCIロードレース世界選手権が創設されて以来初めて、UCI国際自転車競技連合が本拠地を構える国で、パラ・サイクリング部門も同時開催。つまり9月21日からの会期8日間で、男女ジュニア・アンダー23・エリートのすべてひっくるめて通算64人/チームもの世界王者が誕生するというわけ。

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UCI世界選手権大会 男子エリート個人タイムトライアル

UCI世界選手権大会 男子エリート個人タイムトライアル コースマップ

大会2日目のトリを飾る男子ITTは、チューリッヒ北部の、かつて6度もUCIトラック世界選手権の舞台となった屋外自転車競技場から走り出す。全長46.1kmのコースは全体的に平坦と直線で構成され、いわゆる純正クロノマン向きとの評判だ。

伝説上の生物グリフォンの名を冠するグライフェン湖畔をかすめつつ、コース半ばに差し掛かると、小さな上りも登場する。2kmにわたって平均勾配6%弱ゾーンが待ち受ける坂道の先には、テクニカルなカーブもいくつか組み込まれた。

最終盤は再び平坦基調。チューリッヒ湖のほとりの一本道をひたすら北上したら、全種目共通、町のお祭り広場ゼクセロイテンプラッツでフィニッシュを迎える。開催委員会の計算によれば、ストップウォッチの戦いは約55分前後で決する。

トップタイムを叩き出すのは、前評判通り、レムコ・エヴェネプール(ベルギー)だろうか。ディフェンディングチャンピオンにして、パリ五輪の同種目チャンピオンは、ジュニア時代から通算して世界選TTには5度参戦し、そのすべてで表彰台乗りを成し遂げてきた。2年前のロード世界王者、なによりパリ五輪でTTもロードも勝ち取ってしまったオールラウンダーはまた、1週間後のロードでも間違いなく本命のひとり。男子エリートとしては史上初の同年TT&ロード両世界制覇に向けて、まずは確実にTT勝利を手に入れたい。

UCI世界選手権大会 男子エリート個人タイムトライアル

フィリッポ・ガンナも覇権奪還を目指す

2020年から2連覇を果たしたフィリッポ・ガンナ(イタリア)は、しばらく欠場も噂されたが、最終的にイタリア代表の一員に選ばれた。昨世界選(47.8km)は12秒遅れで、今夏の五輪(32.4km)は14秒遅れでエヴェネプールの後塵を拝したが、この秋こそ、美しいリベンジを成功させたい。

パリ五輪TTはメカトラのせいで4位に終わったジョシュア・ターリング(イギリス)も、万全の走りで雪辱を晴らしたいところ。東京五輪金メダリストのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)や、今ブエルタ開幕TTを鮮やかに勝ち取ったブランドン・マクナルティ(アメリカ)もまた、表彰台候補の一角に名を連ねる。

そしてブエルタ最終TTで、ついに生まれて初めてのグランツール区間勝利を射止めたシュテファン・キュング(スイス)はもちろん、4年遅れの母国での世界選に意欲を燃やしている。約10日前の欧州選手権では、エドアルド・アッフィニ(イタリア)に次ぐ2位に甘んじたが、自国の知り尽くした道で、母国のファンの大歓声を味方につけて……同胞シュテファン・ビセッガー(スイス)とともに……きっと素晴らしい走りを見せてくれるに違いない。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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