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サイクル ロードレース コラム 2024年7月11日

【速報 ツール・ド・フランス2024】4月の大怪我から脅威の復活をみせたヴィンゲゴーがスプリント勝負でポガチャルに競り勝つ/第11ステージ

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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ツール・ド・フランス 第11ステージ

王と怪物のスプリント勝負

エヴォー=レ=バンからル・リオランまで211 kmの山岳ステージ、アクチュアルスタートが切られるとコーベ・ホーセンス(アンテルマルシェ・ワンティ)を先頭にヨナス・アブラハムセン(ウノエックスモビリティ)、リチャル・カラパスEFエデュケーション・イージーポスト)らがアタックを仕掛ける。逃げに乗りたい選手は多く、抜け出しと吸収はやむことはなく最初の1時間の平均時速49.379km/h、ヨン・イサギレコフィディス)やフレッド・ライトバーレーン・ヴィクトリアス)は集団についていけなくなった。

カラパスは激しくアタックを続けマッテオ・ヴェルシェ(トタルエネルジー)と抜け出し10秒程度の差をつけることに成功、そこに追いついたベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト)、オイエル・ラスカノモビスター)ら6人が先頭グループとしてタイム差を広げ始める、ギヨーム・マルタン(コフィディス)ら5人のフランス人が追走に出て、無事に追いついた。

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2分半のタイム差で追いかけるメイン集団はUAEチームエミレーツが牽引、後半の4連続峠の最初、2級ネロンヌに入るところでワウト・ファンアールトヴィスマ・リースアバイク)が落車、先頭はラスカノとヒーリーが先行、集団からロマン・バルデdsmフィルメニッヒ・ポストNL)、ゲラント・トーマスイネオス・グレナディアーズ)が遅れている。ヒーリーが山頂を先頭通過し1級ピュイ・マリー・パ・ド・ペイロルを上り始めるとフアン・アユソ(UAEチームエミレーツ)、ジャイ・ヒンドレーレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)はついていけなくなり、単独先頭のヒーリーを吸収、バルデのために集まった大勢の観客が待ち構えるコーナーを抜けて山頂手前600mでタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)がアタック、ヨナス・ヴィンゲゴー(ヴィスマ・リースアバイク)はついていき、レムコ・エヴェネプールスーダル・クイックステップ)とプリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)はマイペース走法で追いかける。

一瞬大きく話されたヴィンゲゴーは山頂手前で5秒差まで追いつき、下りでは追いついてきたログリッチと一緒にポガチャルを追いかける。2級ペルテュスに入るとログリッチはふたたび遅れ、ヴィンゲゴーは単独先頭のポガチャルに追いつき、ボーナスタイムのある山頂はポガチャルが先頭通過。2人でダウンヒルをこなし、最後は2人でのスプリント勝負で圧倒的不利だと思われたヴィンゲゴーに軍配、今大会初の区間優勝。ログリッチはエヴェネプールと合流し最後の下りで落車したものの救済措置でエヴェネプールと同じ25秒遅れでフィニッシュとなった。

「区間優勝してツールの総合を争うレベルに戻ってこれたことが本当に嬉しい、支えてくれた家族のおかげ」ヴィンゲゴー、ステージ勝利後インタビュー

J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTubeチャンネル

【ハイライト】ツール・ド・フランス 第11ステージ|Cycle*2024

ステージ順位
1 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)in 4h 58' 00''
2 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ),,
3 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ),,
4 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ),,
5 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/リドル・トレック)+ 01' 47''
6 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 01' 49''
7 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ),,
8 ミケル・ランダ(スペイン/スーダル・クイックステップ),,
9 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 01' 55''
10 フェリックス・ガル(オーストリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)+ 02' 38''

個人総合順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 45h 00' 34''
2 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)+ 01' 06''
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)+ 01' 14''
4 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)+ 02' 15''
5 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 04' 20''
6 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 04' 40''
7 ミケル・ランダ(スペイン/スーダル・クイックステップ)+ 05' 38''
8 アダム・イェーツ(イギリス/UAEチームエミレーツ)+ 06' 59''
9 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 07' 09''
10 ジュリオ・チッコーネ(イタリア/リドル・トレック)+ 07' 36''

ポイント賞
1 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア/アンテルマルシェ・ワンティ)267 Pts
2 ヤスペル・フィリプセン(ベルギー/アルペシン・ドゥクーニンク)193 Pts
3 アントニー・テュルジス(フランス/トタルエネルジー)121 Pts

山岳賞
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)36 Pts
2 ヨナス・アブラハムセン(ノルウェー/ウノエックスモビリティ)33 Pts
3 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク/ヴィスマ・リースアバイク)28 Pts

ヤングライダー賞
1 レムコ・エヴェネプール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)in 45h 01' 40''
2 カルロス・ロドリゲス(スペイン/イネオス・グレナディアーズ)+ 03' 34''
3 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 06' 03''

チーム総合順位
1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 135h 10' 57''
2 スーダル・クイックステップ(ベルギー)+21' 03''
3 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 22' 22''

リタイア
146 ヨン・イサギレ(スペイン/コフィディス)
147 アレクシ・ルナール(フランス/コフィディス)
43 ティム・デクレルク(ベルギー/リドル・トレック)
68 フレッド・ライト(イギリス/バーレーン・ヴィクトリアス)

コースマップ

コースマップ

7月11日(木) 第12ステージ
オーリヤック > ヴィルヌーヴ=シュル=ロット
203.6 km(平坦/獲得標高 2200 m)
スプリントステージと予想された過去2回とも逃げ切り独走勝利

スプリントステージになる可能性もあり、逃げステージで終わる危険性もあり。果たしてどちらに勝負は転がるか。過去2回ツールがヴィルヌーヴ=シュル=ロットでフィニッシュした際、2回ともスプリントステージと予想され、2回とも、15人ほどの逃げからの独走勝利が決まっている。

ステージ前半の地形は、間違いなく逃げ向き。オーリヤックから走り出したプロトンは、しばらくは中央山塊につき合わねばならない。序盤45kmは無数のアップダウンの繰り返しで、しかも道は細かいうねりに満ちている。さらにその先では、地元で「コース」と呼ばれる石灰質の荒野を横切りつつ、4級山岳を立て続けにこなす。アタックチャンスはいくらでもあるし、後続から十分なタイム差をむしり取る条件も揃っている。

後半に入ると、起伏は徐々に小さく、少なくなっていく。フィニッシュまで68km地点でこの日3つ目の4級を乗り越えたら、ついに中央山塊とは完全に別れを告げる。道もいつしか真っ直ぐになり、スプリント隊列のスピードは間違いなく上がっていく。しかもラスト1.2kmは完全なるストレート。2日後にピレネー突入を控え、ただでさえ残り少ない全力疾走のチャンスを、俊足たちは逃したくはないはずだ。

コースプロフィール

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ステージ詳細テキスト:宮本あさか

J SPORTS編集部

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