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サイクル ロードレース コラム 2024年5月15日

【ジロ・デ・イタリア2024 レースレポート:第10ステージ】パレパントル兄弟が絶妙コンビネーション 弟・ヴァランタンがプロ初勝利、勝ってみて思う「今まで何で勝てなかったのだろう?」

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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キャリア初のジロステージ優勝を掴んだヴァランタン・パレパントル

キャリア初のジロステージ優勝を掴んだヴァランタン・パレパントル

「言葉では言い表せないくらいの喜びだよ。最高だ! 去年ジロで勝った兄に続くことができたのはスペシャルなことだよ(兄・オレリアンは前回の第4ステージで勝利)」(Vパレパントル)

自身もアマチュアライダーだったという父が設立したクラブチームで走り始めたというパレパントル兄弟。2歳年上の姉も数年前まで選手として走っており、まさに自転車一家である。ヴァランタン自身は2年前にプロデビューして、今季はジロ前哨戦のツアー・オブ・ジ・アルプスで個人総合4位。好調のままジロに乗り込んでいた。

昨年初めて出場したジロでは、こんなエピソードがあるのだという。

第4ステージで兄が劇的勝利を収めた際、ポディウムで手にするシャンパンの瓶に誤って「ヴァランタン・パレパントル」と刻まれてしまった。仕方なく兄はそれを持って壇上に立ったけど、ならばとヴァランタンは「今度勝つのは自分だ」と強い気持ちを抱くきっかけになったとか。

「今では笑い話なのだけれど、これで晴れて僕が本当の勝者になったね」(Vパレパントル)

兄・オレリアンが弟・ヴァランタンのプロ初優勝を祝福

兄・オレリアンが弟・ヴァランタンのプロ初優勝を祝福

「逃げている間から今日一番強いのは弟だと分かっていた」とレースを振り返った兄・オレリアンも、ライバルたちの追走の芽を摘みながら5位でフィニッシュ。走り終えるとすぐに弟のもとへ急いで、がっちりと抱き合った。

かたやメイン集団は、逃げを容認して“別のレース”を展開。最後の上りではバーレーン・ヴィクトリアスによる力強い牽引から、エースのアントニオ・ティベーリが仕掛けたが決定打とはならず。ライバルに対しタイムを稼ぎたい選手たちがフィニッシュ前で加速したが、マリア・ローザのタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)は動じることなく冷静に対処。一部ライダーの順位変動こそあったものの、ポガチャルの立場は揺らがない。

逃げをうまく行かせられて良かった。最後の上りはバーレーンの牽引が素晴らしく、われわれがコントロールできるムードではなかった。ただ、僕個人としてはまったく問題なかったよ。毎ステージ勝つなんてさすがに難しすぎるし、この先控える大事なステージのことを思うと、今日みたいな1日も必要だからね」(タデイ・ポガチャル)

もっとも、休息日に行った記者会見ではツール・ド・フランスまで見据えていることを示唆し、十分なタイム差がある現状に「必要以上にプッシュする必要はない」との考えも明かしている。2位との総合タイム差は2分40秒と、確かにそれなりの余裕はある。セルフマネジメントを図りながら、リードをキープしていこうという構えか。スマートに走り抜こうというポガチャルの、UAEチームエミレーツの動向も興味深いポイントになる。

文:福光 俊介

福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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