人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2024年5月13日

【ジロ・デ・イタリア2024 レースレポート:第9ステージ】ナポリにはサスペンスがよく似合う。休息日前夜の荒れたフィニッシュで、コーイが初出場1勝目。「即興的に動いた。ちょっとしたギャンブルでもあった」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line
レース終盤、ジョナタン・ナルバエスが迫り、アラフィリップを悠々と追い越していく

レース終盤、ジョナタン・ナルバエスが迫り、アラフィリップを悠々と追い越していく

代わってジョナタン・ナルバエスが最前列へと踊り出た。今大会では唯一、ポガチャルとの直接対決を制した初日覇者の奇襲に、プロトンは大混乱に陥った。複数の脚自慢が流れに続こうとした。重量級スプリンターを守るために、先頭で適度なリズムを刻んでいたはずのトレックは、一瞬で統率力を失った。ライバルの苦痛を尻目に、グローブスは嬉々として集団前方でペダルを回した。

たった5秒の虎の子を手に、残り6km、ナルバエスは下りに転じた。トレックは大急ぎで隊列を編成し直し、ヴィスマ・リースアバイクはコーイを前線へと連れ戻した。1年前のナポリではラスト300mまで逃げ続けたアレッサンドロ・デマルキも、今年はカレブ・ユアンのために率先して前を追った。しかし港町の裏道は、舗装状態がひどく悪かった。ナルバエスも驚異的な粘りを披露した。ラスト1kmのロータリーを抜け出した時点で、背後のプロトンとの差は、むしろ12秒に拡大していた。アルペシンは「エネルギーを浪費しすぎた」(byグローブス)せいでもはやアシストを残しておらず、コーイもラスト1kmで完全に一人になった。いまや追走可能なスプリンター隊列はトレックのみだが、あとわずかの距離が縮まらない。

そんなぎりぎりの均衡を崩し、ナルバエスにとどめを刺したのは、まさかのポガチャルだった。フアン・モラノを背後に引き連れて、突如として、先頭へと競り上った。猛烈に直線路を駆け上がると、初日マリア・ローザの野望を横取りしたライバルを、一気に射程圏内へ捕らえた。

「だってモラノは友であり、チームメートであり、スプリンターなんだ。難しくてテクニカルなコースだったから、僕に彼の発射台を務められると分かっていた。それに第1週目はずっと僕のために働いてくれたんだから、今日は僕が、彼のために仕事をしたかった」(ポガチャル)

残り150m、ミランががむしゃらにスプリントを切ったのと同時に、生き残ったすべてのスプリンターがラインへと突進した。もがくナルバエスは、ラスト25m、とうとう前から引きずり下ろされた。そのミランもまた、あとほんの少しが足りなかった。

「去年のナポリと同じく、また2位だった。アタックが次々と起こるだろうことは予測済みだったけれど、スプリントの瞬間、猛攻に耐えてきた影響を脚に感じた。チームメイトたちが心血注いで働いてくれたからこそ、勝てなかったことにがっかりしている」(ミラン)

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ