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サイクル ロードレース コラム 2024年4月15日

【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌ:プレビュー】フィニッシュ直前までぎりぎりの駆け引きが繰り広げられるユイの壁が勝者を選別する

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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フレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌ

フィニッシュ直前までぎりぎりの駆け引きが繰り広げられる

そのユイの壁は、フィニッシュ直前まで、ぎりぎりの駆け引きが繰り広げられる場としても知られている。ところが1年前のデミ・フォレリングは、麓からフィニッシュまで先頭で駆け上がった。後のツール・ド・フランス総合覇者は絶対的な強さを発揮し、激坂で追いすがるライバルたちを、非情にも次々と振り払っていったのだった。

ただ昨季はストラーデ・ビアンケとドワース・ドール・フラーンデレン、さらにアムステルゴールドレースを制し、絶好調でフレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌに乗り込んだフォレリングだが、今年はいまだに両手を上げられていない。もちろん「単なる時間の問題」と本人は決してパニックには陥ってはいないし、「脚質的に最も適している」と自負するアルデンヌクラシックで、再び勝利カウンターを回し始めたいと願っている。

フレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌ

コースマップ

フォレリングの初戴冠を含め、過去26回大会のうち、実に13回がオランダ選手の手にわたってきた。2015年から2021年までアンナ・ファンデルブルッヘンが驚異の7連覇を果たしているが、それ以前は、間違いなくマリアンヌ・フォスの時代だった。2007年から2013年までの間に、キャリア通算251勝を誇る「女王」は、フレーシュ・ワロンヌを計5度制した(+表彰台が1度)。

36歳の春もオムループ・ヘットニュースブラット、ドワース・ドール・フラーンデレン、そして大会前週のアムステルゴールドレースを小集団スプリントで鮮やかに勝ち取り、いまだに陰りを知らぬフォスだが、どうやら大会3日前の時点ではフレーシュ・ワロンヌへの出場は未定とのこと。

パリ〜ルーベからトロフェオ・アルフレド・ビンダまであらゆる地形で勝利をもぎ取り、今季もワンデー3勝と安定した強さが光るエリーザ・ロンゴボルギーニは、フレーシュ・ワロンヌ・フェミニーヌに関しては12回の参戦で、いまだ表彰台3度止まり。自らに足りないタイトルを、この4月にこそつかみ取りたい。過去10回参戦し、表彰台に2度上がってきたカタジナ・ニエウィアドマや、6度参戦し最高位2位のセシリーウトラップ・ルドヴィグにだって、優勝のチャンスは大いにあり。

今年は大会史上初めて、男子の勝敗が決した後に、女子がフィニッシュを迎える。すっかりヒートアップしたユイの壁が、最後にもう一度、強き女性たちのアタックで燃え上がる。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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