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サイクル ロードレース コラム 2024年4月9日

【Cycle*2024 パリ〜ルーベ:レビュー】レインボージャージを素敵に見せたいファンデルプールが特別な瞬間を楽しんだ地獄の日曜日

サイクルロードレースレポート by 山口 和幸
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パリ〜ルーベ

パンクによるホイール交換に備えてチームスタッフが点在

メイン集団はファンデルプールら有力選手を含む40選手となり、120km地点で逃げを吸収した。一方、ヴィスマのクリストフ・ラポルト、スーダル・クイックステップのイヴ・ランパールトらがここまでに脱落していた。ジョシュア・ターリングはパンクからの復帰後にチームカーを利用したことで129.3km地点、セクター24で失格を宣告された。

164.4km地点、勝負どころのアランベールにはピーダスンが先頭で突入。荒れた路面になるのを待って、まず動いたのがファンデルプールだ。これに反応できたのはチームメイトのフィリプセン、ミック・ファンダイケ(ヴィスマ・リースアバイク)、そしてピーダスンだけだった。ところが石畳から出たところでフィリプセンがパンクして脱落。フロントグループは3人になった。167.4km地点のセクター18でシュテファン・キュング(グルパマ・FDJ)、ポリッツ、ジャンニ・フェルミールス(アルペシン・ドゥクーニンク)が先頭を追いかけたが、フェルミールスがチームエースを有利にさせるために協力せず。優勝を争う選手たちは終盤でようやく一緒になったものの、この時点でライバル選手は体力を消耗していた。

アシスト役のフェルミールスが先頭集団を率いて199.5km地点のセクター13に入り、ここでついにファンデルプールが単独でアタック。残り60キロ地点だった。誰も追走することができず、その差はみるみるうちに開いていく。残り10kmで3分00秒となり、ファンデルプールは2023年に続く勝利を決定的にした。

パリ〜ルーベ

凸凹の石畳セクター。まさに北の地獄だ

勝者となるファンデルプールが独走した60kmは、21世紀になってからの最長距離だという。また後続につけた3分差は直近の20年で最大と記録ずくめの勝利だった。

「実際には信じがたいことだ。チームと一緒にルーベで再び優勝できた。チームの走りは昨年よりもさらに強力で、彼らをとても誇りに思う。最後までやり遂げることができてとても幸せだ。ずっと調子がよくて、今日は今回のクラシックシーズンで最高の日になった」とファンデルプール。

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