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【Cycle*2024 ティレーノ~アドリアティコ:プレビュー】グランツールやクラシックへと続く道 ツール王者ヨナス・ヴィンゲゴーも参戦の「2つの海をつなぐレース」
サイクルロードレースレポート by 福光 俊介5月のジロ・デ・イタリアの前哨戦ともいわれるティレーノ〜アドリアティコ
第3ステージでは本格的に丘陵地帯へ。グアルド・タディーノは2021年にも第3ステージのフィニッシュ地となり、そのときは上り基調の最終局面でマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク)がワウト・ファンアールト(ヴィスマ・リースアバイク)らに先着し勝利。そのときは集団が47人まで絞り込まれており、今回も取りこぼしが許されないステージとなる。
大会4日目にして、プロトンは東海岸のアドリア海へ。前半に山越えをして、フィニッシュ地ジュリアノーヴァへ駆け下りる207km。最後の1.65kmは勾配5%前後の上りとあり、スプリンターよりはパンチャー系のライダーにチャンスありか。
個人総合成績をかけた戦いは、第5ステージから拍車がかかるだろう。144kmに設定される本格山岳ステージ。序盤から大小のアップダウンをこなして、コース後半にそびえるのは登坂距離11.9km・平均勾配6.2%・最大勾配11%のサン・ジャコモ。急激な変化がなく一定リズムで上れる区間ではあるが、総合系ライダーたちが何かしらのアクションは起こすことだろう。いったん下って、ヴァッレ・カステッラーナのフィニッシュまでは緩やかな上り。
そして、今大会のクイーンステージ。180kmに設定される第6ステージは、前半からラ・フォルチェッタ、ピアン・ディ・トレッビオ、モリアの3つの登坂区間をクリア。そして最後にそびえるは、モンテ・ペトラーノ。登坂距離10.1km・平均勾配8.0%、上り始めに最大勾配12%区間があり、以降は7~9%の勾配が続くイメージ。フィニッシュまで5kmを切ってから迎えるつづら折りは、選手たちのリズムや集中力を試すことに。これを上り切ったときに、覇権の行方が明確になっているはずだ。
最終・第7ステージは、この大会ではおなじみのサン・ベネデット・デル・トロントを発着地とする平坦ステージ。セオリー通りであれば、スプリントで大会のフィナーレとなる。
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