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【ジロ・デ・イタリア2023 第15ステージ結果速報】ブランドン・マクナルティが悲願のグランツール区間初優勝!総合争いは三週目の山岳バトルへ持ち越し
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部スプリント勝負で区間優勝を決めたブランドン・マクナルティ
セレーニョからイル・ロンバルディアでお馴染みの峠を越えてベルガモまで195kmの旅、アクチュアルスタートが切られるとダヴィデ・バイス(エオーロ・コメタ)、バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)らがアタック、逃げに乗る姿勢を見せた。ベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト)とシモーネ・ヴェラスコ(アスタナ・カザクスタン チーム)が抜け出し、追走がぱらぱらとメイン集団から飛び出していく。最終的に17人での逃げグループが形成され、メイン集団は脚をゆるめた。
1級ヴァルカヴァ山頂をヒーリーがエイネルアウグスト・ルビオ(モビスター チーム)と競りながら先頭通過、メイン集団は6分後方に位置している。中間スプリントポイントは故郷を通過したダヴィデ・バッレリーニ(スーダル・クイックステップ)が、続く2連続2級山岳はヒーリーとルビオがそれぞれ先頭通過している。
残り距離69kmでヒーリーが単独アタック、先頭グループ全員が一斉にチェックに入り不発に終わる。ゴール地点が設置されたベルガモ市内を一度通過し、残り距離48kmの平坦区間でニッコロ・ボニファツィオ(アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が単独アタック、一人旅チャレンジを開始。2級ロンコラ・アルタでホセ・ロハス(モビスター チーム)がペースアップ、追走は8人にまで人数を減らし、マルコ・フリーゴ(イスラエル・プレミアテック)のアタックでボニファツィオは吸収。ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ)がチェックに入り、ヒーリーはルビオを置き去りにして先頭2人に追いつく。
上りではヒーリーがアタック、離れてしまったフリーゴは下りで追いつき、さらにマクナルティが仕掛ける。三者三様の攻撃が見られ上りで遅れるフリーゴはラスト600mで追いついて三つ巴のままゴール前へ。フリーゴのロングアタックは、最後尾から加速したマクナルティが追い抜きグランツール区間初優勝を飾った。
ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ)やゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)、プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)らのいるメイングループはベルガモの旧市街を高速で駆け抜け6分53秒後に集団ゴール、総合首位のブルーノ・アルミライル(グルパマ・エフデジ)はその31秒後にフィニッシュ。トーマスとのタイム差は縮まったもののマリア・ローザのキープに成功している。本格的な総合争いは三週目のドロミテ山塊山岳バトルに持ち越された。
「グランツールでの区間優勝をずっと目指していた、とても嬉しい、単独でゴールしたかったけどスプリントで勝つことができた、この勝利がアルメイダをアシストするみんなのモチベーションになることを期待したい」マクナルティ勝利後インタビュー
J SPORTS サイクルロードレース【公式】YouTube
【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第15ステージ|Cycle*2023
ステージ順位
1 ブランドン・マクナルティ(アメリカ/UAEチームエミレーツ)in 05h 13' 39''
2 ベン・ヒーリー(アイルランド/EFエデュケーション・イージーポスト),,
3 マルコ・フリーゴ(イタリア/イスラエル・プレミアテック),,
4 バウケ・モレマ(オランダ/トレック・セガフレード)+ 01' 51''
5 エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア/モビスター チーム),,
6 シモーネ・ヴェラスコ(イタリア/アスタナ・カザクスタン チーム)+ 02' 26''
7 アンドレア・パスクアロン(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス),,
8 ローレンス・ハイス(ベルギー/アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)+ 03' 10''
9 ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア/エオーロ・コメタ)+ 04' 13''
10 フランソワ・ビダール(フランス/コフィディス),,
・・・
117 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 29' 44''
個人総合順位
1 ブルーノ・アルミライル(フランス/グルパマ・エフデジ)in 13h 38' 06''
2 ゲラント・トーマス(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 01' 08''
3 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/ユンボ・ヴィスマ)+ 01' 10''
4 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 01' 30''
5 アンドレアス・レックネスン(ノルウェー/チームDSM)+ 01' 50''
6 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 02' 36''
7 レナード・ケムナ(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 03' 02''
8 エディ・ダンバー(アイルランド/チーム ジェイコ・アルウラー)+ 03' 40''
9 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ)+ 03' 55''
10 ローレンス・デプルス(ベルギー/イネオス・グレナディアーズ)+ 04' 18''
・・・
130 新城幸也(日本/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 03h 09' 02''
ポイント賞
1 ジョナサン・ミラン(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)164 Pts
2 デレク・ジー(カナダ/イスラエル・プレミアテック)112 Pts
3 パスカル・アッカーマン(ドイツ/UAEチームエミレーツ)88 Pts
山岳賞
1 ダヴィデ・バイス(イタリア/エオーロ・コメタ)144 Pts
2 エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア/モビスター チーム)116 Pts
3 ティボー・ピノ(フランス/グルパマ・エフデジ)114 Pts
ヤングライダー賞
1 ジョアン・アルメイダ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)in 61h 39' 36''
2 アンドレアス・レックネスン(ノルウェー/チームDSM)+ 00' 20''
3 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 25''
チーム総合順位
1 バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)in 184h 21' 09''
2 EFエデュケーション・イージーポスト(アメリカ)+ 07' 03''
3 イスラエル・プレミアテック(イスラエル)+ 27' 52''
リタイア
なし
第16ステージコースマップ
5月23日(火)第16ステージ
サッビオ・キエーゼ > モンテ・ボンドーネ
203 km(山岳 ★★★★★)
2回目の休息日が明け、ピンク色の戦いもいよいよ最終週。もちろんマリア・ローザ争いは未だ決着はついていない。残り6日間で山頂フィニッシュが4つ(うち1つはTT)待ち受けているし、そもそもジロ最終週にリーダーが入れ替わったのは過去10年間で6回を数える。
「5つ星」の超難関ステージ。走行距離は200kmを超える。ただ幸いにも序盤60kmは平坦だから、休息日ボケを大急ぎで解消したい。なにしろ残り140kmには5つの山岳がぎゅうぎゅうに詰め込まれている。ドロミテ山塊の入口に足を踏み入れつつ、累積獲得標高5200mをこなさねばならないのだ!
イタリア最大のガルダ湖畔に連なる33個ものトンネルをくぐり抜けると、以降はひたすら厳しい上り下りの繰り返し。まずは1級サンタ・バルバラ(全長12.7km、平均勾配8.3%、最大14%)で一気に標高を1000m以上駆け上がり、山頂からわずか3km弱下った先で、畳み掛けるように3級ボルダラ(4.5km、6.7%、12%)が続く。そこから約15kmかけて標高を1000mを下ったら、ほとんど休む間もなく、2級マタッソーネ(11.3km、5.5%、11%)と直後に続く無印の起伏へ。下ったと思ったらすぐさま2級セッラーダ(17.2km、5.5%、11%)で、またしても1000m上り、1000m下る。
この日最後のダウンヒルの終わりに、イタリアで2番目に長いアディジェ川のほとりへ出たら、ほんの10kmほど道は平坦になる。恐ろしき最終峠に挑みかかる前に、わずかながら息を整える時間が与えられる。
そして1級モンテ・ボンドーネへ。苦行の締めくくりにふさわしい21.4kmの長い山道を走り、標高差1430mを駆け上がる。平均勾配こそ6.7%と緩めだが、登坂口の3kmはガツンと9%。さらに見晴らしの良いだらだら道を挟んで、再び終盤には約8kmに渡り8%超・最大15%の細い九十九折が待っている。
ところでボンドーネ……と言えば、「雪の」という枕詞が思い浮かぶ。1956年大会での季節外れのひどい大雪と体感気温マイナス10度という寒さ、60人近いリタイア、そしてシャルリー・ゴールの2位以下に8分ものタイム差をつけての独走勝利は、大会屈指の伝説として語り継がれている。2006年大会はI・バッソがピンクジャージ姿で、やはり後続に1分半近い差をつけて大勝ち。ただしこの2回は登坂路が異なる。。まさにゴールがマリア・ローザをつかみ取った南側からの山道が、2023年大会のプロトンを受け入れる。
高低差図
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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