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【Cycle* J:COM presents 2022 ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム:プレビュー】正真正銘の「ホンモノ」が集結!ツール・ド・フランスが持つ価値とメッセージをさいたまで目撃しよう
サイクルロードレースレポート by 山口 和幸2019年大会のスタートの様子
ツール・ド・フランスを主催するA.S.O.は世界各国でさまざまなスポーツイベントを開催しているが、ツール・ド・フランスの名を冠した世界初の大会として2013年に始まったのが「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」だ。
その夏に開催されたツール・ド・フランスで総合優勝や各賞、ステージ優勝を獲得するなど活躍したプロロード選手が晩秋のさいたま大会に出場する。厳密に言えばツール・ド・フランスのマジバトルがさいたまで開催されるということではないが、ツール・ド・フランスで激闘を展開した選手が来日すること、それと同時にツール・ド・フランスのエッセンスが持ち込まれ、日本にいながらにしてその興奮と感動が味わえるというのが魅力だ。
一言で言い表すのなら「ホンモノ」が日本にいながらにして目撃できるのだ。
世界190カ国に国際中継されるグローバルなツール・ド・フランスブランドが日本で体感できる。舞台はさいたま新都心の高層ビル群。距離の短い周回コースが設定され、沿道に立てば世界最高峰のスピード感が味わえる。町から町へのラインレースと異なって、選手の姿を何十回も見られるのがうれしい。そして駅から歩いてすぐのところが会場となるため、電車利用でワインやガストロノミーなどフランスの食文化も味わえるのがさらにいい。
J SPORTS オンデマンド番組情報
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【先行】Cycle* J:COM presents 2022 ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム 前夜祭スペシャル
配信期間 : 2022年11月5日午後5:00 ~ 2022年11月5日午後7:00
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Cycle* J:COM presents 2022 ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム
配信期間 : 2022年11月6日午後2:30 ~ 2022年11月6日午後6:30
レース詳細ページ
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J:COM presents 2022 ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム|サイクルロードレース|J SPORTS【公式】
注目選手やコースプロフィールなど、レース観戦をサポートする情報盛りだくさん!
大会はコロナ禍により2年連続で中止されたが、11月6日に3年ぶり8回目の開催が実現した。今回もマイヨ・ジョーヌをはじめとしたスター選手がやってくることになった。
2022年の総合優勝者ヨナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)はツール・ド・フランス最終日のパリ・シャンゼリゼの表彰台に登壇したそのままの姿で参加する。王者の称号である黄色いリーダージャージ、マイヨ・ジョーヌをさいたまでも着用するのである。
「初めてのさいたま出場となるが、マイヨ・ジョーヌを着て日本の自転車ファンの前で走ることを楽しみにしている」とヴィンゲゴー。同大会はパリで行われたツール・ド・フランス第21ステージの次章とも言われることから、「第22ステージのさいたまでも優勝したい」と意欲を語る。
ヴィンゲゴーは10月27日にパリ国際会議場で行われた2023ツール・ド・フランスのコースプレゼンテーションを欠席していて、連覇がかかるレースへの意気込みやコース分析・戦略などは生中継されるJ SPORTSや大会後に報じられる自転車専門マディアなどで明らかになるはずだ。
4度のツール・ド・フランス総合優勝を誇るクリストファー・フルーム(イスラエル・プレミアテック)は7回目の参加となる。「素晴らしい大会と心優しいファン。来日のたびに高校相撲部に入門したり、餅をついたり、忍者の衣装を身に着けたり。今年はどんな旅になるのか楽しみだ」とコメント。
ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)、ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナカザクスタン)の歴代ツール・ド・フランス覇者も参戦。さらに元世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)は、ニバリとともに引退レースとなる。
2019年大会で優勝した新城幸也
さらに史上最多タイ記録となるステージ通算34勝を挙げたマーク・カヴェンディッシュ(クイックステップ・アルファビニル)もツール・ド・フランス クリテリウムレジェンズチームとして参加。チームメートは前大会となる2019年のさいたま優勝者、新城幸也(バーレーン・ビクトリアス)で、日本ナショナルチャンピオンジャージを着用してのレースとなる。さらにヤスパー・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)は最終日のパリ・シャンゼリゼを含む通算2勝を挙げたスプリンターだ。
ヒゲがトレードマークのシモン・ゲシュケ(コフィディス)は山岳賞2位。1位のヴィンゲゴーがマイヨ・ジョーヌを優先着用するため、ゲシュケが白地に赤豆ジャージのマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュを着てレースを走る。
海外選手は7チーム25人、国内参加は7チーム28人、女子4人、男子ジュニア3人、パラサイクリングは7組8人が出場する。
大会ではさまざまな催しも行われるが、競技としては大きく2つ。タイムトライアルとクリテリウムだ。タイムトライアルは海外招聘選手・国内参加選手がチームタイムトライアルに参加、女子・男子ジュニア・パラサイクリング選手は個人タイムトライアルに参加する。全日本選手権2冠の樫木祥子、ロサンゼルス五輪での活躍が期待される垣田真穂、池田瑞紀の高校生も出場。杉浦佳子は東京パラリンピックの個人タイムトライアル(ロード)と個人ロード2冠。50歳での金メダル獲得は日本選手最高齢と話題になった選手だ。
いずれにしても11月6日、首都圏在住ならわずかな電車賃でホンモノのツール・ド・フランスとそこで実績を挙げた選手を間近にすることができる。
文:山口和幸
山口 和幸
ツール・ド・フランス取材歴25年のスポーツジャーナリスト。自転車をはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い、日刊スポーツ、東京中日スポーツ、Number、Tarzan、YAHOO!ニュースなどで執筆。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に『シマノ~世界を制した自転車パーツ~堺の町工場が世界標準となるまで』(光文社)。2013年6月18日に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』を上梓。青山学院大学文学部フランス文学科卒。
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