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サイクル ロードレース コラム 2022年10月8日

【Cycle*2022 パリ~トゥール:プレビュー】フィリップ・ジルベールのラストラン!ブドウ畑の砂利道と連続する丘陵が強き者を選び出す

サイクルロードレースレポート by 山口 和幸
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地元ファンの期待は、2021年に15年ぶりに地元フランスに栄冠をもたらしたデマールだけではない。世界選手権エリート男子ロードで2位になったクリストフ・ラポルト(ユンボ・ヴィスマ)が注目されている。同3位のマイケル・マシューズ(バイクエクスチェンジ・ジェイコ)も少人数のゴールスプリントに持ち込まれた場合は世界選手権での2位争いの再現が期待できる。

ラポルトは2022ツール・ド・フランスでエースのヨナス・ヴィンゲゴーをアシストしつつ、大会終盤の第19ステージでうれしい初優勝を挙げた。10月4日に開催されたバンシュ〜シメイ〜バンシュでも競り合いから抜け出して優勝した。シーズン終盤も絶好調を維持している。

大集団の争いとなれば、2022ツール・ド・フランスでステージ2勝を挙げたヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス)、2015、2017の覇者マッテオ・トレンティン(UAEチームエミレーツ)、ブライアン・コカール(コフィディス)、ジャコモ・ニッツォーロ(イスラエル・プレミアテック)、エリア・ヴィヴィアーニ(イネオス・グレナディアーズ)など、いくつかのトップスプリンターが勝利する可能性が高い。

10月6日に開催されたフランスのパリ〜ブルージュではフィリプセンがゴール勝負で優勝。2位はデマール、3位はコカールだった。

ブドウ畑のシュマンが採用されたパリ〜トゥールの特徴を考慮すると、シュテファン・キュング(グルパマFDJ)、ミハウ・クフィアトコフスキ(イネオス・グレナディアーズ)、アルベルト・ベッティオルやマグナス・コルト(EFエデュケーション・イージーポスト)、アントニー・テュルジス(トタルエネルジー)も有力候補に挙がってくる。

またレース中盤はひらけた平坦路で、季節風が強い時期でもあることから、横風で大集団が分断される可能性もある。優勝候補を擁するチームは組織力も試されることになるだろう。

興味深いことに、自転車競技史上最強と呼ばれ、幾多のレースを総なめにしたベルギーのエディ・メルクスはパリ〜トゥールで優勝したことがないという。

2008年と2009年に優勝した元世界チャンピオンのフィリップ・ジルベール(ロット・スーダル)はこのレースで現役生活にピリオドを打つ予定。

文:山口和幸

代替画像

山口 和幸

ツール・ド・フランス取材歴25年のスポーツジャーナリスト。自転車をはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い、日刊スポーツ、東京中日スポーツ、Number、Tarzan、YAHOO!ニュースなどで執筆。日本国内で行われる自転車の国際大会では広報を歴任。著書に『シマノ~世界を制した自転車パーツ~堺の町工場が世界標準となるまで』(光文社)。2013年6月18日に講談社現代新書『ツール・ド・フランス』を上梓。青山学院大学文学部フランス文学科卒。

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