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ティヴォリからスポレートまでの177kmで争われた第6ステージは、100km以上の大逃げを見せたラベルデ(パナリア)がステージ優勝を果たした。さらに山岳賞ポイントが設定された3つの峠すべてを1位通過し、マリア・ヴェルデにも袖を通した。ラベルデと共に逃げたピノッティ(T-モバイル)がディルーカ(リクイガス)からマリア・ローザを奪っている。
ティヴォリをスタートしたプロトンは、ポポヴィッチ(ディスカバリー)が落車するアクシデントがあったものの、落ち着いたペースで進んでいく。スタートから50km付近でのアタックも問題なく吸収していった。
逃げが生まれたのは61km地点でのこと。コントリーニ(ティンコフ)が飛び出すと、ピノッティ、ラベルデ、ケルヌ(クレディアグリコル)、シュワブ(クイックステップ)が加わった。チームへの負担を軽くするためマリア・ローザを脱ぎたいディルーカの思惑もありプロトンは無理に追いかけず、差は広がる一方だった。
ほどなく始まったカテゴリー1級テルミニッロの登りも、5人が協力してハイペースで進んでいく。ラベルデがトップで頂上を通過し、18kmの下りを終え補給地点に到達した頃には、集団と約7分の差がついていた。この時点ですでにピノッティは暫定マリア・ローザとなっている。
続いて待ち受けるカテゴリー3級フォルカ・カピストレッロもラベルデが1位で通過。逃げる5人は最後の峠であるカテゴリー2級フォルカ・ディ・チェッロに差しかかる。ピノッティとラベルデだけがペースを落とさず、シュワブ、ケルヌ、コントリーニの3人は引き離されていった。ここでもトップで通過したのはラベルデ。今日だけで18ポイントを稼ぎ、15ポイントのディルーカを抜いて山岳賞リーダーの座を手に入れた。先頭を走る2人とプロトンとの差は依然として7分のままだ。
あとはゴール地点のスポレートまで下るだけ。マリア・ローザ獲得が確実となったピノッティは、ステージ優勝を共に逃げてきたラベルデに譲った。ケルヌとシュワブは約1分半、コントリーニは3分45秒遅れでゴール。ペタッキ(ミルラム)を先頭にしたプロトンは、7分9秒遅れでステージを終えた。
明日の第7ステージは、スポレートからスカルペリアまでのほぼ平坦な254km。ゴール地点ムジェロ・サーキットでのスプリント対決が期待される。
<選手コメント>
●マルコ・ピノッティ(T-モバイルチーム) マリア・ローザ
「これが僕の最初のリーダージャージ。マリア・ローザを獲れるのがわかってたから、ラベルデにステージ優勝を譲ったんだ。2人とも何かを得られたってことだね。(ハンセンとツィーグラーが出走できずチームが6人になったことについて)運が悪いのはわかってるけど、2、3日はマリア・ローザを守れるはずだよ」
●ルイス・ラベルデ(チェラミカ・パナリア・ナヴィガーレ) ステージ優勝、マリア・ヴェルデ
「逃げてる間の感触はすごく良かった。勝てて本当にうれしいよ。ピノッティがマリア・ローザを、僕がステージ優勝を獲得した。暗黙のルールが守られたってことだけど、勝ちを譲ってくれたのは素晴らしいことだったね。彼がリーダージャージを狙うのがわかってたから、2人になった時も心強かったよ」
J SPORTS 編集部
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