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今大会最長254kmの第7ステージ。6時間以上に及んだ長いレースの末、ムジェロ・サーキットでのスプリント対決をペタッキ(ミルラム)が制した。総合順位には動きはなく、ピノッティ(T-モバイル)が昨日獲得したマリア・ローザを守っている。
スタート地点のスポレートからわずか9kmで、アッジャーノ(ティンコフ)、ベルトリアーティ(サウニエルドゥバル)、アルビズリ(エウスカルテル)、パタンション(フランセーズデジュー)がプロトンから抜け出す。アドバンテージはどんどん広がっていくが、4人の中にピノッティのマリア・ローザを脅かす選手がいなかったため、プロトンは特に追う動きを見せなかった。
121km地点では差は約11分にまで広がった。ここでスプリンターのマキュアン擁するプレディクトール・ロットが中心となり、集団のペースを上げ差を詰めていく。ゴールまで残り55km、この日唯一の峠であるカテゴリー3級クロチェ・ア・モーリを逃げる4人が通過する頃には、差は約1分にまで縮まっていた。さらにベッティーニを中心とするクイックステップがプロトンをペースアップさせ、残り39kmで4人を捉えた。
ゴール地点となるムジェロ・サーキット直前でホワイト(ディスカバリー)がアタックするが、ミルラムの働きにより吸収される。ここからはミルラムがレースをコントロール。コメッソ(ティンコフ)のアタックも打ち消された。
残り1kmで飛び出したのはカンチェッラーラ(チームCSC)。ミルラムはまずランキャスターが、続いてオンガラートが先頭となり猛追しカンチェッラーラを捕まえると、チームメイトの後ろで力を蓄えていたペタッキがゴールに向けて一気に飛び出す。後ろから迫るフースホフト(クレディアグリコル)とベッティーニを抑え、ペタッキが第3ステージに続いて今ジロ2勝目をあげた。
第8ステージは、いきなりカテゴリー2級の登りからスタートする全長200kmのコース。ゴール地点のフィオラーノ・モデネーゼは、陶器メーカーであるパナリアのお膝元モデナ県の街だ。地元に凱旋するパナリアの動きに注目したい。
<選手コメント>
●アレッサンドロ・ペタッキ(チームミルラム) ステージ優勝、マリア・チクラミーノ
「調子が良くて素晴らしいスプリントができた。チームは僕を本当に信頼してくれてるし、ジロに参加してないチームメイトにも感謝したい。日に日にコンディションは良くなっているし、つらかった時期はもう過ぎ去ったと思うよ。今日のマキュアンは登りで少し苦しんだんだろうけど、明日はまた別の話。彼に注意して走るよ」
●パオロ・ベッティーニ(クイックステップ・イネリゲティック)
「ステージを自分たちでコントロールしようとしたんだ。ペタッキは僕らの仕事をうまく利用したと思うけど、しょうがないね。彼やフースホフトのようなスプリンターに勝つのは難しいけど、地元ゴールだったからどうしても勝ちたかった。妻や娘も見に来てたしね。でも今日は初めて良い感触で走れたよ」
J SPORTS 編集部
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