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ゆったりとしたペースで進んだ第9ステージは、予想通りスプリンター達の競演に。ナポリターノ(ランプレ)がマキュアン(プレディクトール・ロット)とペタッキ(ミルラム)に競り勝ちステージ優勝を果たした。マリア・ローザは今日もピノッティ(T-モバイル)が守っている。
翌日に厳しいステージが待ち受けているためか、これまでとは違った展開でレースが始まる。登りが続いたこともあるが、最初の2時間でわずか54kmの遅いペースでプロトンは進んでいった。
カテゴリー2級チェッレート峠への登りでこの日最初の動きが生まれた。アッジャーノ(ティンコフ)が飛び出すと、すかさずパナリアのラベルデとセラーが後を追う。マリア・ヴェルデを着るラベルデが峠を1位通過し、山岳賞リーダーの座を固めた。
下りに入るとベシィ(コフィディス)、クロスビー(ブイグテレコム)、クニスキー、マシャレッリ(アックア・エ・サポーネ)の4人が逃げ出した。約35kmの長い下りを終えてゴールまで70kmの補給地点を通過する頃には、プロトンとの差は約3分となっていた。
プロトンの先頭を走るのは、ピノッティのT-モバイルとペタッキのミルラム。ゴール近くに居を構えるペタッキを勝利させたいミルラムが最も積極的にペースを上げていった。残り15kmでプロトンから今ジロ最年少19歳のロフニー(ティンコフ)がチームメイトのイグナチェフと共に抜け出すが、残り9km地点で吸収される。逃げていた4人も残り6kmで捕捉され、今日もスプリントで勝負が決められることとなった。
レース終盤を完全にコントロールしたミルラムが、ペタッキ勝利のシナリオを完成させたかのように思われた。だが焦りのせいか早く飛び出しすぎたペタッキをマキュアンが追い抜く。さらにそのマキュアンを差したナポリターノが、見事ジロ初ステージ優勝を飾った。
第10ステージは、今日のゴール地点カマイオーレから250km先の山頂ゴールを目指す厳しいコース。聖地にある教会へと向かう最後の登りが、今後の総合争いを占う場所になりそうだ。
<選手コメント>
●ダニーロ・ナポリターノ(ランプレ・フォンディタル) ステージ優勝
「勝ててすごくうれしいよ。ペタッキについて行くつもりだったんだけど、マキュアンが素早く動き出した。結局マキュアンについたことが大成功につながったね。ペタッキの後ろでチャンスを狙うのは、いつもリスクの大きいギャンブルだよ」
●アレッサンドロ・ペタッキ(チームミルラム) マリア・チクラミーノ
「近くに住んでるから勝ちたかった。アタックするのが早すぎて風の影響を受けすぎたね。はっきりしてるのは、今日のナポリターノが強かったということ。それでも今日のスプリントには満足してるし、素晴らしい仕事をしてくれたチームメイトに感謝してるよ」
J SPORTS 編集部
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