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今ジロ2度目の山頂ゴールとなった第10ステージは、35歳のピエポリ(サウニエルドゥバル)がラスト4kmを1人で登り切る堂々たる勝利を収めた。また38歳ノエ(リクイガス)がピノッティ(T-モバイル)からマリア・ローザを奪うなど、ベテランの活躍が光ったステージとなった。
昨日のゆっくりとした展開とは打って変わり、プロトンは最初の1時間を51kmのハイペースで走っていく。何度かのアタックの末に決定的な逃げが生まれたのは72km地点。パッラ(コフィディス)、ロサダ(ケースデパーニュ)、アルディラ(ラボバンク)、デュポン(アージェードゥゼール)、バリアーニ(パナリア)、ヒンカピー(ディスカバリー)の6人がプロトンから抜け出した。
30度近くの暑さの下で6人はアドバンテージを広げていく。144km地点のカテゴリー2級ビッシャ峠を通過した時点で差は4分に。この時点ではヒンカピーが暫定マリア・ローザとなっている。
リクイガスとランプレによりペースを上げたプロトンが徐々に差を詰める中、逃げグループはカテゴリー3級カンピへと差しかかる。デュポンとアルディラが脱落し、残る4人がゴールまで27kmの山頂にたどり着いた頃には、プロトンは約1分にまで迫っていた。
いよいよ最大の山場である聖母教会への8.8kmの登りが始まった。最後まで粘っていたパッラだったが、リクイガスの猛追で差を詰められると、残り約5kmでアタックしたディルーカ(リクイガス)に捕まった。だがディルーカの動くタイミングが早すぎたため、残り約4kmで集団に吸収されてしまう。
ここでカウンターアタックを仕掛けたのがピエポリ。シュレク(チームCSC)の追撃を振り切り、そのまま1人でゴールラインを通過。再度アタックしたディルーカがシュレクを抜き2位の座とマリア・ヴェルデを手に入れた。シュレクは3位に終わったが、新人賞マリア・ビアンカに袖を通している。
10位でゴールしたノエがマリア・ローザを獲得。ディルーカは2分58秒遅れの総合8位となった。総合優勝を狙う選手では13位クネゴ(ランプレ)が4分29秒、15位サヴォルデッリ(アスタナ)が4分40秒、18位シモーニ(サウニエルドゥバル)が5分24秒遅れで続いている。
明日の第11ステージはほぼ平坦な198kmのコース。ゴール地点ピネローロでのスプリント対決が期待される。
<選手コメント>
●レオナルド・ピエポリ(サウニエルドゥバル・プロディール) ステージ優勝
「チームリーダーのシモーニと話す時間はなかったけど、アタックすべきだというのはわかってた。最後の300mは本当に、本当に厳しかったよ」
●ダニーロ・ディルーカ(リクイガス) マリア・ヴェルデ
「良いテストになったステージだった。最初のアタックはうまくいくと思ったんだけど、早すぎたみたいだね。ここまでの走りには満足してる。(第4ステージの)モンテヴェルジーネ以来、良い流れで進んでると思うよ。今日の結果で総合優勝が見えたとは思わないけど、重要な1歩にはなったね」
J SPORTS 編集部
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