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第14ステージは2つの峠を乗り越える192kmのコース。ガルゼッリ(アックア・エ・サポーネ)がシモーニ(サウニエルドゥバル)との戦いを制し、2004年以来となるジロでの勝利をあげた。ライバルたちの攻勢に苦しんだディルーカ(リクイガス)だったが、マリア・ローザは譲っていない。
カントゥをスタートしてから約26kmでプロトンはコモ湖畔沿いの道に入る。ここで何度かアタックが仕掛けられたが、リクイガスが打ち消していった。逃げが生まれたのは、カテゴリー1級マルコ峠の登りに差しかかった約90km地点。ベッティーニ(クイックステップ)、バリアーニ(パナリア)、パッラ(コフィディス)ら11人のグループがプロトンから抜け出すと、登りでどんどん差を広げていく。112km地点のマルコ峠を通過した時には差は約2分となっていた。
下りでプロトンの中で動きが生まれる。コドール(アックア・エ・サポーネ)がものすごい勢いで下っていくと、サヴォルデッリとマッツォレーニ(アスタナ)、ペッリツォッティ(リクイガス)、ガルゼッリ、シモーニも動き計6人が先行。残り約50km地点で、すでに脱落者の出ていた逃げグループと合流し、新たに16人での逃げを構成した。この時点でプロトンとの差は約1分にまで縮まっている。
カテゴリー2級ラ・トリニータ・ドッセーナへの登りで、逃げグループから次々と脱落者が出始める。遅れずに山頂にたどり着いたのはガルゼッリ、サヴォルデッリ、マッツォレーニ、バリアーニ、パッラ、ベッティーニ、シモーニの7人だけだった。リクイガスとランプレが懸命に引くプロトンだったが、差は約1分と変わらなかった。
7人はアドバンテージをほぼ保ったままベルガモ市内へと入る。石畳の上り坂でシモーニがアタックするが、ガルゼッリとベッティーニが食らいつく。ゴールライン目前に迫ったシモーニだったが、残り100mでガルゼッリが追い抜きステージ優勝を奪った。ディルーカは38秒遅れの8位でゴール。ガルゼッリやシモーニに差を詰められたものの、総合リーダーの座は揺らいでいない。
明日の第15ステージは、3つの峠を越えて山頂ゴールという難関中の難関。今日に続いて総合優勝を巡る攻防が期待される。
<選手コメント>
●ステファノ・ガルゼッリ(アックア・エ・サポーネ) ステージ優勝
「ジロでは2004年から勝ってなかったけど、今日は本当に素晴らしいステージで優勝できた。ベルガモの上り坂でシモーニがアタックするなんて考えてなかったけど、彼の石畳での走りは力強かったね。勝利はチーム戦術がうまくいったおかげ。下りで本当に良くやってくれたコドールに感謝してるよ」
●ダニーロ・ディルーカ(リクイガス) マリア・ローザ、マリア・ヴェルデ
「下りではサヴォルデッリがアタックすると思ってたんだけど、ガルゼッリとシモーニも一緒に行ってしまったよ。シモーニは日に日に強くなっているね。明日は本当に厳しいステージになる」
J SPORTS 編集部
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