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今ジロ最後の山頂ゴールとなった第17ステージ。わずか10.1kmで1203mを登るゾンコラン峠を制したのは、2003年にもここで勝利を収めたシモーニ(サウニエルドゥバル)だった。31秒遅れの4位でゴールしたディルーカ(リクイガス)は、総合2位シュレク(チームCSC)と2分24秒差でマリア・ローザを守り、総合優勝へまた一歩近づいた。
今日は早めにレースが動いた。20km過ぎでチオーニ(プレディクトール・ロット)、コドール(アックア・エ・サポーネ)ら11人がプロトンから抜け出すと、ベッティーニ(クイックステップ)も加わり12人の逃げ集団を構成する。55.9km地点カテゴリー2級クロチェ・ディ・コメリコ峠では約4分の差をつけた。
12人はハイペースを維持し、カテゴリー2級トゥアリス峠への登りが始まる残り30km地点では差を5分に広げた。プロトンはリクイガスとサウニエルドゥバルが中心となり追撃態勢に入っている。
いよいよゴールまで10km。10万人のファンで埋め尽くされたゾンコラン峠が始まった。過酷な登りに逃げ集団はバラバラとなり、残り5kmではチオーニが単独で先頭を走る。プロトンはマヨ(サウニエルドゥバル)やペッリツォッティ(リクイガス)によりペースを上げ、次第に人数が少なくなっていく。残り7kmでのシモーニのアタックに反応できたのはディルーカ、シュレク、ピエポリ(サウニエルドゥバル)、クネゴ(ランプレ)の4人だけだった。
逃げ集団の生き残りコドールがチオーニを捉えたのが残り3.5kmでのこと。30秒差でシモーニ、ピエポリ、シュレクの3人が、さらにその後ろをディルーカとクネゴが追いかけた。残り1.5kmでコドールを追い抜いた3人は、そのままラスト1kmに突入する。サウニエルドゥバルの2人は残り200mでシュレクを置き去りにすると、ほとんど並んでゴールラインを通過。2人は抱き合って2003年以来となるシモーニのジロステージ勝利を祝った。シュレクは7秒遅れの3位でゴールイン。ディルーカが31秒、クネゴが37秒遅れで続いた。
明日はほぼ平坦な203kmのステージ。山岳に苦しめられてきたスプリンターたちが、久々となるゴールスプリントを見せてくれることを期待したい。
<選手コメント>
●ジルベルト・シモーニ(サウニエルドゥバル・プロディール) ステージ優勝
「2003年に勝ったときには、4年後にまた勝てるかなんてわからなかったよ。勝ててうれしいけど、ディルーカだって勝てただろうし、彼が勝利にふさわしかっただろうとも思うよ。悪気は無かったけど彼を敵に回してレースするしかなかったね。ピエポリは良い仕事をしてくれたし、僕も登り始めで自分の仕事ができたよ」
●ダニーロ・ディルーカ(リクイガス) マリア・ローザ
「たぶんゾンコラン峠の始めの部分で小さなミスをしたけど、最後はうまくいったと思う。最初の6キロは永遠に続くかと感じたよ。アドバンテージは大きいけど決定的じゃない。ジロは土曜日に決まるんだ。僕はタイムトライアルが得意じゃないけど、シモーニとシュレクに対する切り札は持ってると思うよ」
J SPORTS 編集部
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