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ウディネからリエーゼ・ピオ・デーチモまで平坦な203kmの第18ステージは、戦前の予想通りスプリント対決に。ロングスプリントを制したペタッキ(ミルラム)が今大会4勝目を飾った。またジロ通算では23勝となり歴代7位タイに順位を上げた。総合順位に動きはなく、マリア・ローザはディルーカ(リクイガス)のままとなっている。
序盤から次々とアタックが生まれるがその度にプロトンに吸収されていく。決定的な逃げが生まれたのが35km地点。エンヘルス(クイックステップ)、ゴウロフ(アスタナ)、ビーラ(ランプレ)、ルニエ(ブイグテレコム)、ベルトゥ(ケースデパーニュ)、イグナチェフ(ティンコフ)、オリーリョ(ラボバンク)の7人が抜け出した。63km地点で差は2分半にまで広がるが、ミルラムを中心にスプリンターを擁するチームがプロトンのペースを上げ徐々に差を詰めていった。
7人がリエーゼ・ピオ・デーチモに入った時にはプロトンとの差は1分15秒に。ここから16.5kmのサーキットを2周してゴールとなる。残り30kmでエンヘルス、ゴウロフ、ルニエ、ベルトゥの4人がアタック。遅れたイグナチェフら3人は残り21kmで猛追してきたプロトンに吸収された。ゴールを目指して力走していた4人も残り5kmでついに捕まってしまった。
勝負は大集団でのスプリントに持ち込まれた。スプリンターたちは各自ポジション取りを終え残り1kmのゲートを通過。だが残り800mの最後のカーブで落車が発生してしまう。これをきっかけにペタッキが一気にスピードを上げると、そのままトップでゴールラインを通り抜けた。
第19ステージは2つの峠が待ち受ける179kmのコース。土曜日の個人タイムトライアルを控え、総合を狙う選手は力をセーブしてくるだろう。長距離の逃げで注目を集めたい選手にとっては最後のチャンス。果敢なアタックを見せてくれるのはいったい誰だろうか?
<選手コメント>
●アレッサンドロ・ペタッキ(チームミルラム) ステージ優勝、マリア・チクラミーノ
「長いスプリントだった。最後のカーブをうまくやりすごせると思った選手もいたみたいだけど、もうめちゃくちゃだったよ。巻き込まれたチームメイトのランキャスターに怪我がなければいいね。チームの人数が少なくなってるから、終盤をコントロールするのは大変だったよ」
●アンディ・シュレク(チームCSC) マリア・ビアンカ
「体調は本当にすごく良いし、疲れからも回復してる。ディルーカがリードしてるのは確かだけど、タイムトライアルでは僕の方が速いからね。警戒したほうがいいよ」
J SPORTS 編集部
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