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冷たい雨の中で競われた今日の第19ステージ。序盤から積極的に動いたマヨ(サウニエルドゥバル)がラスムッセン(ラボバンク)とヴィスコンティ(クイックステップ)の追撃を振り切りジロ初ステージ優勝を手にした。ディルーカ(リクイガス)は今日もマリア・ローザを守っている。
雨の降るウディネをスタートしたプロトンから、27km地点でベッティーニ(クイックステップ)やマヨら14人が抜け出した。一時は差を45秒まで広げたが徐々に人数も少なくなり、61km地点でプロトンに吸収された。
プロトンはカテゴリー1級フガッツェ峠にさしかかる。レースをコントロールしたいリクイガスだったが、頂上まで5kmでピエポリ(サウニエルドゥバル)がアタック。ピエポリはすぐに吸収されてしまうが今度はディルーカが動き、集団は少人数となっていった。
フガッツェ峠の下りでリードを奪ったのはロサダ(ケースデパーニュ)とマヨ。127.3kmの中間スプリント地点では、後続のラスムッセン、ヴィスコンティ、ペトロフ(ティンコフ)、ガルゼッリ(アックア・エ・サポーネ)、マルツァーノ(ランプレ)に25秒差をつけた。この中に総合順位で脅威となる選手がいなかったため、ディルーカ集団は無理に追うことはしなかった。
ゴールまで30kmでカテゴリー3級バッリーノ峠が始まる。後続5人との差をキープしていたマヨとロサダだったが、峠まで5kmでマヨがアタック。ロサダは、脱落したガルゼッリを除く4人にも追い抜かれていった。この日が33歳の誕生日だったラスムッセンがアタックするもマヨはペースを落とさず、41秒のアドバンテージで峠を通過した。
その後ペトロフとヴィスコンティがアタックし、残り7km地点ではマヨに25秒差にまで迫った。ここからはゴール地点テルメ・ディ・コマーノまで下りが続く。滑りやすい路面のためペトロフが2度クラッシュしてしまい、最後はヴィスコンティが1人で追うことに。だがトリッキーなコースをうまく下りきったマヨがヴィスコンティを寄せつけず、堂々のステージ優勝を飾った。
明日はいよいよ43kmの個人タイムトライアル。マリア・ローザを守り続けてきたディルーカと、シュレク(チームCSC)やシモーニ(サウニエルドゥバル)ら逆転を狙う選手の最後の戦いとなる。
<選手コメント>
●イバン・マヨ(サウニエルドゥバル・プロディール) ステージ優勝
「最も美しい勝利の1つになった。終盤は夢中で走ってたよ。今大会ではチームはすごく良い結果をだしてきたし、チーム4勝目を達成できたのも素晴らしいね。フガッツェ峠はすごく急な登りだった。ピエポリがアタックしたけどディルーカが強すぎたよ」
●ダニーロ・ディルーカ(リクイガス) マリア・ローザ
「サウニエルドゥバルが仕掛けてきたのは問題なかった。僕はピエポリをマークしたけど、彼らとしてはマヨを逃がして勝利できたからうまくいったんじゃないかな。タイムトライアルを恐れてはいないよ。これまでと同じように全力を尽くす。常に時間差を確かめながら走るよ」
J SPORTS 編集部
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