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いよいよ今日で最後となる2007年のジロ・デ・イタリア。3週間にわたる厳しいレースを生き残った141人がミラノの街を盛大にパレードした。ペタッキ(ミルラム)がスプリントを制し、今大会5勝でマリア・チクラミーノに輝いている。表彰台ではマリア・ローザを身にまとったディルーカ(リクイガス)がトロフィーを高々と掲げ、第90回ジロの終幕を告げた。
誰もが最終ステージまでたどり着いた喜びの表情見せながら、プロトンはゆっくりとヴェストーネをスタートした。4km地点でアルヴェセン(チームCSC)とコントリーニ(ティンコフ)が逃げるがプロトンは反応しない。アルヴェセンは20km地点で、コントリーニも27km地点の生まれ故郷で家族と言葉を交わしてから集団に戻った。
37.4km地点には、最後の山岳ポイントとなるカテゴリー3級トレ・テルミーニ峠が。ベシィ(コフィディス)が1位通過したが、山岳賞順位には全く影響はなし。マリア・ヴェルデはピエポリ(サウニエルドゥバル)が獲得した。
その後も落ち着いた雰囲気で走り続けたプロトンはミラノ市街へと入っていく。ここからは4.8kmのサーキットを10周してゴールとなる。市街地の入り口で落車が発生するが、巻き込まれた選手は問題なく復帰。プロトンは周回を重ねるごとにペースを上げていった。残り5周にさしかかるとイグナチェフ(ティンコフ)がアタック。イリサール(エウスカルテル)やカミングス(ディスカバリー)の追撃を寄せつけなかったイグナチェフだったが、ゴールまで1周半、残り約7kmでプロトンに吸収された。
最終周に入るとスプリンターたちが動き始める。レースを完全にコントロールしたのはミルラム。コルティノヴィス、ロレンツェット、ランキャスターのトレインに引かれたペタッキが、リチェッツェ(パナリア)とベッティーニ(クイックステップ)を抑えて今ジロ最後となるステージ優勝を果たした。
新人賞マリア・ビアンカは総合2位に輝いた22歳のシュレク(チームCSC)が手にした。最難関山岳ステージのトレチーメ・ディ・ラヴァレードを制した23歳のリッコ(サウニエルドゥバル)と共に、今後とも注目していきたい選手だ。
第90回ジロが幕を閉じたこの日、早くも来年のスタート地点が発表された。2008年5月10日、シチリア島パレルモからプロトンは再びイタリアを走り抜ける。
<選手コメント>
●アレッサンドロ・ペタッキ(チームミルラム) ステージ優勝、マリア・チクラミーノ
「僕が最強だった。素晴らしいジロを走りきったよ。昨日ディルーカが言ったようにジロは美しいレースさ。ジロ通算24勝、今年だけで5勝できたね。去年はテレビで見なきゃいけなかったんだ。あれから必死にトレーニングをしたから今があるんだよ」
●ダニーロ・ディルーカ(リクイガス) マリア・ローザ
「ミラノに到着できてとても満足してる。ファンが迎えてくれるのもうれしいね。僕にとって今日は盛大なパーティーだよ!この24時間は本当に素晴らしかった。ミラノでのパーティーが終わったら家に帰るよ」
J SPORTS 編集部
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