人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2007年7月10日

【ツール・ド・フランス2007】第2ステージレースレポート

サイクルロードレースレポート by J SPORTS 編集部
  • Line

フランスに上陸したプロトンは、ベルギーのヘントを目指して東へと向かう。3人による逃げが観客を大きく沸かせた第2ステージを制したのは地元ベルギー出身のステーグマン(クイックステップ)。残り約2kmでの落車に巻き込まれたカンチェッラーラ(チームCSC)だったが、ゴール3km以内での落車だったためタイム差は発生せず、今日もマイヨ・ジョーヌをキープした。

朝方に降った雨のため路面が少し濡れていたダンケルクをスタートすると、すぐに動きが生まれる。シーベルク(ミルラム)がアタックするとそのままプロトンとの差は広がっていった。さらにペレス(エウスカルテル)とエルベ(アグリチュベル)が加わり、3人での長い逃げがスタートした。この日最初の中間スプリントポイントが設定された45km地点のブージンゲでは、プロトンとの差は約2分に。この時点でペレスは暫定マイヨ・ジョーヌとなっている。

プロトンはカンチェッラーラを擁するチームCSCがコントロール。65km地点では逃げる3人との差は最大の約6分にまで広がったが、プレディクトール・ロットがペースアップに協力すると、残り28km地点では2分差にまで近づいていた。逃げグループではシーベルクが1人で抜け出そうとするも、ペレスとエルベにより捕まっている。

ゴールが近づくとクイックステップが積極的に動き出す。ドゥヨンフ(クイックステップ)を集団先頭に送り込みペースを上げると、残り10kmでは差は1分に縮まった。何とかゴールまで逃げ切りたい3人は最後の粘りを見せたものの、圧倒的なスピードで迫るプロトンの前に為す術もなく残り3kmで吸収された。この時点で誰もが大規模なスプリント勝負を期待したが、残り約2kmで落車が発生。多くのスプリンターがこれに巻き込まれてしまった。

落車を回避したボーネン(クイックステップ)が、チームメイトのロセレルやドゥヨンフに引かれてゴールへと向かっていく。そして最後のアシストだったステーグマンがそのまま先頭でゴールラインを通過し、ボーネンとワンツーフィニッシュ。ステーグマンはツールステージ初優勝を飾った。

第3ステージは再びフランスへと戻る今大会最長236.5kmのコース。カテゴリー4級峠が1つあるものの、これまでと同様ほぼ平坦なため、やはり主役はスプリンターになるのだろうか。

ヘルト・ステーグマン(クイックステップ・イネリゲティック)
ステージ優勝

チームは今日、昨日とは違う戦い方をした。今日はラストが登りだと知っていたから、遠くからスプリントを仕掛けたんだ。全てがパーフェクトに上手くいったね。ボーネンが僕を勝たせてくれたのかどうかは分からない。ボーネンは僕に追いついたあと、他の選手が追いついてこないのを見て勝利を確信して、やっぱり僕を勝たせてくれたのかもしれないね。もしも本当に彼が勝たせてくれたのなら、すごくステキなプレゼントだね。

いずれにせよ、最も大切なのはチームがワンツーフィニッシュをしたことなんだ。我々ベルギーチームにとって、今日の勝利は非常に大切なもの。だから理想的な勝利だよ。僕個人にとっては、最高の地で上げた今までで最高の勝利。子供の頃、今日のゴール地から200m位しか離れていない場所で、人生最初の勝利を上げたんだ。だから勝った後、感動がこみ上げてきたよ。

トム・ボーネン(クイックステップ・イネリゲティック)
ステージ2位、マイヨ・ヴェール獲得

あれはプレゼントなんかじゃない。ステーグマンがスプリントに勝ったんだよ。皆がそれぞれの仕事を成し遂げただけ。素晴らしいことだし、全てが予想通りに進んだ。ステーグマンはすごく強かったし、彼の後ろについていけたのは僕ひとりだけだった。後ろを振り返ったとき、僕ら2人しかいないことが分かったから、僕は彼と勝利を争うのはやめたんだ。だってステーグマンは僕のためにこれまでたくさん尽くしてくれたから。こんなこと、今までのキャリアで、ほんの1度か2度あったくらいだね。とにかくワンツーフィニッシュは、チームにとって非常に素晴らしいこと。

マイヨ・ヴェールが取れたことは、気持ちの面で大切だね。僕らのチームはスプリントが最強だと思う。これから毎日、あらゆるスプリントを勝ち取るつもりで戦う。これがマイヨ・ヴェールを守る最高の方法なんだ。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ