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サイクル ロードレース コラム 2007年7月14日

【ツール・ド・フランス2007】第6ステージレースレポート

サイクルロードレースレポート by J SPORTS 編集部
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スミュールアンオーソワからブールガンブレスまで、カテゴリー4級峠を2つ含むもほぼ平坦な199.5kmの第6ステージ。1人で大逃げを見せたウイギンズ(コフィディス)をゴール前で捕らえたプロトンが、今日もスプリント対決を披露した。フレイレ(ラボバンク)とツァベル(ミルラム)を下したボーネン(クイックステップ)が2年ぶりとなるツールでのステージ優勝を果たした。総合順位に変動はなく、カンチェッラーラ(チームCSC)が今日もマイヨ・ジョーヌを手放さなかった。

晴れ渡る空の下、スミュールアンオーソワから走り出したプロトンから、スタート直後にウイギンズがアタックする。集団はこの動きを脅威と考えず反応を見せなかったため、14km地点ではすでに5分40秒の差がついていた。翌日からのアルプス入りを考えてか、プロトンは無理せずに走っていくが、ヴィノクロフやクレーデンにアクシデント続きのアスタナにとっては、落ち着いた良い1日となったことだろう。

ウイギンズは55km地点のカテゴリー4級峠を大差でトップ通過。マイヨ・ア・ポワ・ルージュのシャヴァネル(コフィディス)が2位で通過し山岳ポイントを積み重ねた。89.5kmの補給地点では差は10分半に。プロトンではチームCSCがペースを上げ始め残り93kmで7分半、残り72kmで3分と差を縮めると、ゴール前で捕捉できるようにペースを調整した。ゴールまで61kmのカテゴリー4級峠も1人で越えたウイギンズは、残り48kmで後輪がパンクするアクシデントに見舞われ、さらにタイム差は少なくなっていった。

190kmにも及ぶ勇敢な逃げを見せたウイギンズだったが、残り7kmで集団に吸収される。スプリント対決に突入したプロトンでは、まずプレディクトール・ロットが先頭を走ったが、どのチームも主導権を握ることはできず。さらにゴール前で向かい風が吹いていたため、アタックのタイミング判断を難しいものとしていた。残り500mを切った所でフェルスター(ゲロルシュタイナー)がアタック。だが残り200mでスパートをかけたボーネンがライバルたちを寄せつけずステージ優勝を果たし、昨日ツァベルに奪われたマイヨ・ヴェールを取り戻した。

いよいよ明日から山岳ステージがスタート。コース終盤に待ちかまえるカテゴリー1級コロンビエール峠で、総合優勝を狙う選手の調子が見えてきそうだ。

トム・ボーネン(クイックステップ)
ステージ優勝、マイヨ・ヴェール獲得

多くの人が信じてくれなかったとしても、今週はの僕は調子がよかったんだ。だから今ステージを制して、マイヨ・ヴェールを取り戻すことが出来て満足している。チームにとっても非常に良いことだね。チームみんなで勝ち取った喜びだし、今週チームメイトたちが尽してくれた仕事に対する素晴らしい恩返しになった。今日からは、13日の金曜日は僕にとってチャンスデーになるね。

他の日と同じやり方でスプリントを行った。唯一の違いは、今回はスプリントに最適な道筋を見つけ出して、そして勝てたこと。最適のタイミングで最適のオープンスペースを見つけることが、レースを勝つ秘訣なんだ。不幸などは後ろに置き去りにしてやったよ。ゴール前150mでオープンスペースを見つけた。そこから僕は飛び出した。背後からフレイレが迫ってきていることを感じたけれど、考えなきゃならないのは僕と僕の自転車のことだけだったんだ。勝利のために全力を尽したよ。

(去年とは)走り方を大きく変えた。よりリラックスしているね。それ以外は同じだ。いいスプリントが出来ても、いつだって勝てるとは限らない。スプリントというのは、チャンスに左右されるものなんだ。だから今日は満足しているよ。今日は自分のチャンスをつかみ取れたから。チャンスはいつだってそこにある。

ブラドレー・ウイギンズ(コフィディス)

最初は5、6人の選手と共に飛び出したんだ。でも全力で前を引いていて、ふっと後ろを振り返ってみたら、僕ひとりになっていたんだよ!「行けブラッド、続けるんだ。だってツール・ド・フランスだぞ、これはツール・ド・フランスなんだぞ」って自分に言い聞かせた。これはおそらく、僕ひとりで前を走る唯一のチャンスだったと思うんだ。僕に合流するためのアタックが後方で起こることを望んでいたけど、でも誰も飛び出してこなかったね……。

ファビアン・カンチェッラーラ(チームCSC)
マイヨ・ジョーヌ

明日は新たな戦いが始まる。本格的な登りが始まるから、サストレとシュレクがチームの中心になってレースを戦う。もちろん僕もベストをつくすつもり。でも最後の15キロは登りで、まったく僕向きではない。だからむしろ、僕は彼らのアシストに力を尽くしたい。この数日間、彼らが僕をアシストし続けてくれたように。この先はチームのために尽すよ。まだ個人タイムトライアルステージのことは考えていないよ。考えられるとしたら、最後の個人TTだね。それまではチームのためにあらゆるパワーとエネルギーを尽すつもり。他のチームメイトが僕のために力を尽くしてくれたんだから、今度は僕が恩返しをする番なんだ。今日もらったライオンのぬいぐるみは娘にあげる。家族が今日僕の応援に来てくれたことは、本当に嬉しいサプライズだった。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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