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サイクル ロードレース コラム 2012年1月5日

2012サイクルシーズン開幕、UCIプロチームをチェック

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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年があけ、新しいサイクルロードレースシーズンが始まった! 2012年の戦いに向けて、UCI(国際自転車競技連合)プロチームは全部で18チーム出揃った。昨季限りでHTCハイロードが解散、またレディオシャックとレオパード・トレックが合併したため、新たに空いた2つの枠にFDJ・ビッグマットと新生グリーンエッジ・サイクリングチームが入った。この18チームはいわゆる「1部チーム」として、3大ツールを含むトップカテゴリーレース「UCIワールドツアー」28レース全戦に出走する権利と義務を持つ。

UCIプロチーム全18チームの国籍内訳は

・アメリカ2(BMC、ガーミン・サーヴェロ)
・スペイン2(エウスカルテル・エウスカディ、モビスター)
・フランス2(Ag2r、FDJ・ビッグマット)
・オランダ2(ラボバンク、ヴァカンソレイユ・DCM)
・イタリア2(ランプレ・ISD、リクイガス・キャノンデール)
・ベルギー2(ロット・ベリソル、オメガファルマ・クイックステップ)
・ロシア1(カチューシャ)
・カザフスタン1(アスタナ)
・ルクセンブルク1(レディオシャック・ニッサン)
・イギリス1(スカイ)
・デンマーク1(サクソバンク)
・オーストラリア1(グリーンエッジ)

2005年にUCIプロチーム制度ができたときはフランス4、イタリア4、スペイン4、ドイツ2、ベルギー2、アメリカ1、デンマーク1、スイス1、オランダ1と、つまり仏伊西の伝統的自転車大国がプロトンを大きく支配していた。ただし近年急速に自転車界の国際化が進み、2012シーズンは古豪国と新興国にほどよくカードがばらけた状態となった。

残念なのはドーピングスキャンダルで打撃を受けたドイツが、2年連続で1部から姿を消していること。一方で2010年に初の世界チャンピオンを、2011年に史上初のマイヨ・ジョーヌを輩出したオーストラリアは、ついに念願のUCIプロチームを立ち上げることに成功した。このグリーンエッジには別府史之が加入。また宮澤崇史が、サクソバンクの一員としてシーズンを戦う。

UCIプロチームの下部カテゴリーに位置づけられるUCIプロコンチネンタルチームは、2012年は全部で22チームが登録した。新城幸也のユーロップカー、土井雪広のプロジェクト1T4Iは、このいわゆる「プロコン」に属する。

プロコンチネンタルチームがトップカテゴリーレースであるUCIワールドツアーに出場するためには、開催委員会からの招待が必要だ。たとえばジロ・デ・イタリアを筆頭にワールドツアー4レースを開催するRCSは、ユーロップカーと1T4Iを含む14チームに「ワイルドカード」を与えると発表した。この14チームからジロに4チーム、ティレノ〜アドリアティコに2チーム、ミラノ〜サンレモに7チーム、ジロ・ディ・ロンバルディアに7チームが招待されることになる。

気になるツール・ド・フランスにも、おそらく4チームが招待されるであろうと予想される。地元フランスのプロコンチネンタルチーム、ユーロップカーとコフィディスは招待ほぼ確実。昨季も出場したソール・ソジャサンも出場の可能性が高いだろう。土井所属の1T4Iも招待枠獲得に意欲を燃やしているが、残す1チームは果たして……!? 春先の発表が待たれる。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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