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【Cycle*2021 パリ~ルーベ:レビュー】欧州王者のコルブレッリが雨と寒さと石畳に苛まれた地獄巡りを制す「最も美しい勝利」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか「最後はただファンデルプールの後ろを走ることに決めた。それが僕の戦術だった。ただ後輪に張り付き、時を待った。落車しないように、泥にはまらないように、そのことだけを考えた」(コルブレッリ)
ボワヴァンも、第5セクターでTVカメラバイクもろとも転倒し、イスラエル2人組は優勝争いから離脱した。しかもレースカー車列を塞き止め、結果的に、いまだ50秒差で追走を続けていたファンアールト集団の追い上げを不可能にした。なによりファンデルプールの側を走るのは、ついにコルブレッリとフェルメールスの2人だけとなった。
そして訪れた伝統のカルフール・ド・ラルブル。この日最後の「5つ星」であり、この第4セクターを抜け出すと、実質的にパヴェバトルは終焉を迎える。差を縮めたり伸ばしたりしながら、粘り続けてきたモスコンにも、ここでとうとう引導が渡された。残り16km、3人が先頭に立った。
モスコンに追い付いたと同時にコルブレッリはカウンターに転じるも、ファンデルプールがそれを許さなかった。残り3kmからの舗装路ではフェルメールスが2度、隙を突こうと試みたが、失敗に終わった。計55kmの石畳のトリを飾る第1セクター、別名「シュマン・デ・ジェアン(巨人たちの小道)」を抜けて、3人揃ってルーベ自転車競技場へと走り込んだ。
257.7kmの長くて苦しい戦いは、バンク1周半の勝負に持ち込まれた。3人の誰が勝とうとも1955年大会以来となる初出場初優勝で、1949年に続く戦後2度目の初出場3人の表彰台が実現する。20年ぶりの雨であり、史上初めての秋開催であり、そもそも2年半ぶりのルーベだ。記録にも記憶にも残るとびきり特別な大会の終わりに、背面からはカラフルなジャージ姿の、しかし前面から見れば真っ黒な3つの塊が争った。
ファンデルプールはもはや「空っぽ」で、後手に回った。2人の名高い強豪に対抗するためには自ら動くしかないとフェルメールスは真っ先にスプリントを切った。近頃「上れる」という枕詞がどんどん大きくなりつつあるコルブレッリが、最後に真価を発揮した。最終ストレートへ向けて加速すると、2人を交わし、両手を天に挙げた。
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