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【Cycle*2021 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ:レビュー】息を飲む心理戦の果てに現役ツール王者が最年少優勝!ポガチャル「言葉にならない」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかあっという間に集団をずたずたに切り裂き、13人の集団を作り上げた。ポガチャルはもちろん、この日最後の5人のメンバーであるやアレハンドロ・バルベルデ、マイケル・ウッズは、まんまと中に滑り込んだ。昨大会覇者プリモシュ・ログリッチも前にいた1人だった。
「計画通りに事を進めた。もしも何人かの選手が乗り遅れていなかったら、おそらく後続に追いつかれることはなかったはずだったろうね」(クフィアトコフスキ)
そう、残念ながらアラフィリップもダヴィデ・ゴデュも、一昨年王者ヤコブ・フルサンも前にいなかった。だからイネオス4人が引っ張る強力な集団は、ほんの5kmほど先であっさり回収されてしまう。
それでも英国チームは攻撃の手を緩めなかった。次の難関フォルジュ坂で、再びゲイガンハートが凄まじい脚を見せた。今度はAイェーツとカラパスを前に送り出し、朝からの逃げの残党を回収しつつ、12人の先頭集団を作り上げた。またしてもポガチャルは上手く立ち回り、ゴデュとウッズも前にいたが、今度はアラフィリップとバルベルデが取り残された。
残り21km、2つの坂の谷間で、カラパスがたった1人で先行を始める。当然ながらイネオスは仕事の脚を止めた。ポガチャルだけは精力的に牽引役を買って出たが、他は誰も前を引きたがらなかった。後方ではモビスターが「41番」のエースのために熱心に追走を行った。こうしてカラパスを除いて、またしても集団はひとつにまとまった。
しかも最大20秒差をつけたカラパスさえ、最後の難関ロッシュ・オ・フォーコン坂で吸収されてしまう。いずれにせよダウンヒル中にほんの一瞬ながらうっかりトップチューブに腰を下ろしてしまい--4月1日付けUCI国際自転車競技連合のルール改正により、同ポジション、いわゆるスーパータックは禁止された--、最終的には失格処分が下されることになるのだが。
早めに仕掛けたイネオスの奮闘虚しく、2年前のフィニッシュ地移転に伴い最終坂に昇格したロッシュ・オ・フォーコンが、2021年も大きなセレクションの役目を果たした。そもそもゴデュは「2日前からこの坂のことしか頭になかった」そうで、ウッズが放った決定的アタックに真っ先にしがみついた。ここまで2度の攻撃に完璧に反応してきたポガチャルは当然3度目も難なく動き、「チームメイトたちのおかげで好位置に戻れた」バルベルデも機を逃さなかった。「風や展開ではなく、ロッシュ・オ・フォーコンでの『脚』こそがレースを左右する」と予言していたアラフィリップも、無理には動かなかった前回2回とは違って、フィニッシュまで残り約13km、ためらわず前へと飛び出した。
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