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サイクル ロードレース コラム 2015年5月13日

ジロ・デ・イタリア2015 第4ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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メインプロトンは、当初は、逃げ損ねたエティックスが引いていた。ところが、3級トレミネ峠が近づいてくると同時に、アスタナがほぼ全員体制で集団前線へ競りあがる。そして、猛然と、スピードアップを敢行した。

山道に入ると、カザフ列車はさらに唸りを上げた。マリア・ローザのマイケル・マシューズを振り落とし、メイン集団を20人程度にまで小さく絞り込んだ。山を上り終わり、アルがアシスト5人に悠々と囲まれている一方で、ライバルチームの被害は甚大だった。コンタドールはアシスト1人、ポートはアシスト2人、ウランはアシスト0人という惨憺たる状況だった。

アスタナは決して速度を緩めなかった。ゴール前10kmに立ちはだかる3級ビアッサでは、アル自らが動く番だった。すでにアシストは2人にまで減っていた。しかしコンタドールは、最後の補佐役(マイケル・ロジャース)を失ったばかりだ。……だからこそ、アルは飛び出した!

コンタドールとポートはすかさず背中に張り付いた。しかも、逃げの残党は、すぐ目の前にいた。エスケープ内に残っていた頼もしいアシスト(アル=カタルド、コンタドール=クロイツィゲル、ポート=シウトソウ)が、すぐにそれぞれのリーダーの補佐役にまわった。しかし、総合候補の中でウランだけは、アルの動きについていけなかった。助けてくれる仲間も、いなかった。

「厳しい1日だった。アスタナが最初にテンポをあげたときは、ついていくことが出来た。その後も全てがうまく行っていた。でも、最後の上りで、苦しくなってしまった。アルの加速についていけなかった。そこから先は、できる限りタイムを失わぬよう、自分のリズムで上ることに決めた」(ウラン、チーム公式リリースより)

上りで一旦遅れたのはクラークも同じ。前日は130km、この日も130kmを逃げ集団で過ごしたオージーは、最大勾配14%の激坂で、500mの絶望を味わった。

「強豪たちに追いつかれるにしても、山頂になるべく近い地点で追いつかれますように、って祈っていた。幸いなことに、追いつかれたのは、山頂まで500mの地点。でも、この500mが、僕にとってはひどく長かった」(クラーク、公式記者会見より)

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