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サイクル ロードレース コラム 2020年9月13日

【宮本あさかのツール2020 レースレポート】サガンとその親衛隊が作戦決行するもステージ優勝には届かず「結局のところ、これが僕らにできる最高のことだったんだ」 /  第14ステージ

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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サガン親衛隊はその後も手を抜かなかった。下りや平地で敵に追いつかれてしまわぬように、厳しいリズムを決して緩めない。もちろんベネットだってすぐに諦めたわけではない。ウルフパックの仲間たちに付き添われ、必死にスピードに抵抗し続けた。しかし50kmにも渡る追走を続けても、まるで距離は縮まらない。

そして残り80km。ベネットはメイン集団への復帰を断念する。その後はゆっくり安全に最後まで走り切る方を選び、区間勝者から19分48秒遅れでゆっくりと1日を終えた。

「ボーラの作戦はすぐに理解したよ。中間スプリントの時点ですぐに悟った。奴らは僕を苦しめにかかっているんだ、って。だから向こうの好きにやらせておいて、僕はこの後に向けて脚をためておこうと思ったんだ。幸いにも僕には支えてくれるチームメートがいた。もはやこれ以上は出来なかった」(ベネット)

作戦4:ステージ優勝をもぎ取り、ポイントを最大限に獲得せよ。ステージ首位なら一気に50ptが手に入る。これこそ間違いなく、サガンにとって最大の使命だったはずだ。

2013年大会にリヨンで両手を上げたマッテオ・トレンティン擁するCCCも、いつしか集団先頭を全力で引っ張り始めた。ラスト10kmに連なる2つの4級山岳が近づいてくると、総合優勝候補擁するユンボ・ヴィスマやイネオス・グレナディアーズもプロトン先頭へと競り上がる。いずれも登坂距離こそ1.4kmと短いものの、古い市街地独特の変則的なカーブや中央分離帯、さらには舗装の悪さ等々を考えると、絶対に先頭好位置でこなしておかねばならない。

プロトン内の緊迫感は、極限までに高まった。それをティシュ・ベノートが真っ先に突き破った。2連続坂の1つ目、デュシェール坂の入り口で一気に加速モードに切り替えると、そのまま一直線にてっぺんへまで駆け上がった。

「7~80人の集団に、僕らチームは6人を残していた。だから色々とトライできる状況だった。当初のアイディアは僕とセーアンがアタックを仕掛け、マルク・ヒルシはジュリアン・アラフィリップに目を光らせ、カスパー・ピーダセンは集団スプリントに備えるというもの。僕は最前列にいたから飛び出した。悪くはなかったし、小さな差も生み出せた。ただ僕には、ほんのちょっとだけパワーが足りなかった」(ベノート)

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