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サイクル ロードレース コラム 2020年8月20日

【フランス選手権:プレビュー】強豪勢揃い!伝統のトリコロールジャージを賭けて威信をかけた総力戦が幕を開ける

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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戦いの舞台は「選手権」の伝統に則って、周回コースが描かれた。全長18.3km×13周回=237.9kmの軽いアップダウンコース。グラン・シャンの市街地を途中で2度通過する。この中心地は周囲と比べて高台に位置するため、当然ながら上って下りる。前半1度目の通過は10%超の短坂+だらだら坂の組み合わせ。後半2度目の通過は距離は少々長く、勾配も全体的にきつい。しかも町の中央にそびえる教会の鐘楼が見えてくる最終盤……勾配は10%を超える。ちなみに教会の前を通過する際は、ほんの50m足らずだけれど、石畳にも注意すべし。

また市街地を一旦外れると、緑あふれる細道が多い。周回コースの内部には、昨年2月に亡くなったカール・ラガーフェルドが所有していたペンウェット城も建っている。元シャネルデザイナー自慢のフランス式庭園が、空撮で堪能できるかもしれない。

もちろん最も凝視すべきはレースそのもの!なにしろフランスの強豪がほぼ全員集合する。残念ながらティボー・ピノは、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネでの落車で背中を痛め、「大事を取って」欠場を表明。また今大会の優勝本命に上げられていたブルターニュっ子、ジュリアン・シモンは、8月上旬ルート・ドクシタニーの落車負傷により泣く泣く出場を諦めた。またレミ・カヴァニャは、21日開催のフランス選手権個人タイムトライアルでは優勝を目指すけれど……23日開催のロードはお休みするつもり。翌24日の欧州選手権個人TTに出場するからだ。

さて、145人前後の出走予定者のうち、最大勢力はAG2Rラモンディアル。所属フランス選手19人全員が、スタートラインに並ぶのだ。1992年チーム創設以来2度目、23年ぶりのトリコロールジャージ手に入れる大チャンスだろうか!?

一方で2012年以来6回もフランス王者を輩出してきたフレンチの雄、グルパマ・FDJは、15選手が出走。ただし下部育成組織コンチネンタルチームから5人もの助っ人がやってくるから……実質は20人での戦いと言ってもいい。

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