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サイクル ロードレース コラム 2019年5月22日

【ハンマーシリーズ / プレビュー】「世界ナンバーワンチーム」の称号をかけてノルウェーで激戦勃発!注目は地元出身クリストフ

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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アレクサンダー・クリストフ

既成概念をぶちこわす、全く新しいタイプの自転車ロードレースがこの世にお目見えして3年目。いわゆる「みんなはひとりのために」……ではなく、選手ひとりひとりがチームみんなのために働く。勝利を手にするのはエース個人ではなく、チームのメンバー全員であり、チームそのもの。斬新で、そして刺激的なハンマーシリーズが、今年もトップチームたちを栄光へと駆り立てる。

2019年ハンマーシリーズ第1戦は、5月最後の週末に、ノルウェーのスタヴァンゲルで勃発する。

大会初日は、各チーム自慢のパンチャーたちが、ハンマー・クライムで爆発力を発揮する。戦いの舞台は8.9kmのアップダウンサーキットで、全部で9周半(フィニッシュ通過9回)。フィニッシュライン手前は、平均勾配7%ゾーンが700mにも渡って続く。最大勾配は20%!

続く2日目はスプリンターたちが、チームに大いに貢献する番だ。9.3kmの平坦な周回コース上には、やはりポイント収集機会=フィニッシュライン通過が9回用意された。

ハンマー・クライム、ハンマー・スプリント共に、1チームは5人制。各フィニッシュライン通過時に、上位10選手(の所属するチーム)にポイントが与えられる。

そしてクライマックスは、お楽しみハンマー・チェイス!

序盤2レースで各チームが獲得したポイントに基づいて、スタート順位がはじき出される。1番出走は1位チームで、順番に16.3km × 3周のコースへと走り出す。

ご存知、5人によるチームタイムトライアル形式ではあるけれど……常に統制の取れた隊列走行だけ見られるわけではない。時には抜きつ抜かれつ、くんずほぐれつ。最後はチームの名誉にかけて、がむしゃらな全員スプリントが巻き起こる場合も!

栄光を奪い合うのは全部で16チーム。ワールドチームからは12チームが乗り込み、トレック・セガフレードからは別府史之も参戦する。ジロ・デ・イタリアやツアー・オブ・ジャパンで大忙しの日伊混合NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネも、チームの名をさらに輝かせるためにノルウェーへやってくる。

地元ノルウェーにとっての目玉選手は、間違いなくUAEチームエミレーツのクリストフだろう。今季スプリンターとして最多8勝(5月20日現在)を誇るユンボ・ヴィスマ所属フルーネウェーヘンに、6勝で追うボーラ・ハンスグローエのサム・ベネットも、チームの要としてハンマー・スプリントで存在感を見せてくれるはず。

昨季のスタヴァンゲル大会勝利チームにして、ハンマー・シリーズ年間勝者にも君臨したミッチェルトン・スコットはもちろん、昨季73勝、今季既に29勝と圧倒的なチーム力を誇るドゥクーニンク・クイックステップも、当然「世界ナンバーワンチーム」の称号をかけて全力疾走するに違いない。

ちなみにハンマー・スタヴァンゲルの2日後に、同じスタヴァンゲルから、ツアー・オブ・ノルウェーが走り出す。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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