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【ハイライト動画あり】2年前の因縁を越え、つないだ決勝進出への道ーー東山、福岡第一撃破を支えた鈴木勇功の成長 | 高校バスケ ウインターカップ2025
ウインターカップコラム by 青木 崇福岡第一撃破に大きく貢献した鈴木勇功
2年前のウインターカップ準々決勝で福岡第一と対戦した際、東山は最大で18点のリードを奪いながら、福岡第一の猛攻を止められずに4Qで逆転負けを喫した苦い過去がある。今年の準決勝も2Q序盤で12点のリードを奪った東山だったが、ハーフタイム寸前に長岡大杜にブザービーターとなる3Pショットを決められ、36対35と詰め寄られて前半を折り返す。
3Q序盤で中村颯斗の3Pショットなどで東山は引き離そうとするが、福岡第一の双子宮本聡と耀のガード陣を軸に僅差で追いかける状況を維持。6点を追う4Q序盤に長岡が2本、宮本耀が1本の3Pを決めると、6分45秒に57対57の同点に追いついた。
宮本兄弟、2人をバックアップする山口銀之丞と崎濱秀寿は、東山の司令塔であり大黒柱の佐藤凪に対し、ディフェンスで激しくプレッシャーをかけ続ける。その狙いは、ボールをもらえるまで動き続けさせることで、佐藤の体力を削ろうという意図によるもの。ガードとしてプレーする中村や佐藤久遠も簡単にボールをもらえなくなったことで、東山はオフェンスのリズムが悪くなりつつあった。
プレッシャーが効き始めていた厳しい状況で東山を救ったのが、インターハイ以降先発のフォワードに定着した2年生の鈴木勇功だ。
「凪くんの負担が大きくなっているというのは、一緒にプレーしていて感じていました。彼も脚への負担が多い中で自分がボールをプッシュできるというところもあって、保持することで彼らを休ませる時間を作ろうという考えでやっていました」
藤田悠暉とのマッチアップでは、スピード面で優位に立てる状況だった。ボールハンドリングを任せられることは、東山のガード陣が福岡第一のプレッシャー・ディフェンスでターンオーバーを連発するという事態を回避した点で大きな意味があった。
「自分の役割はリバウンド、ルースボール、ディフェンスというところなんですけど、そこだけをやっていたら勝てないというのは感じていました」と語った鈴木は、元々の強みであるリバウンドを8本奪ったことに加え、4Q5分21秒にカンダ・マビカ・サロモンのパスからレイアップを決めるなど、25点の佐藤凪に次ぐ13点と活躍。大澤徹也コーチは鈴木をこう称賛した。
「つなぎに行きなさいと言っているわけではなく、凪とガード陣が苦しい時はつないでやってほしいという話をしていたので、そこはいい判断でしっかりやってくれました。ボール運びもしっかり参加してくれたのは、彼の欲だと思います。また一つ成長させてもらったという意味では、すごくいい財産になります」
4Q中盤でボールをもらいにいく動きを減らすことで体力を回復した佐藤凪は、東山が勝ち越した後にドライブから得点。完璧なパスで1年生の弟の久遠のレイアップをアシストするなど、最終的に25点、10アシストのダブルダブルと期待に応えた。また、同点に追いつかれた後、福岡第一を1点に抑えたディフェンスも、東山が72対58で勝利する決め手となった。
決勝の相手は、昨年の準決勝で58対84と大敗を喫した福岡大附属大濠。昨年は藤枝明誠戦で体力を使い果たしていた瀬川琉久(現千葉ジェッツ)に対し、厳しいディフェンスでフィールドゴールを30分の5という低確率に抑え込んだ。決勝が6試合目となる今年は、5試合すべてで35分以上、40分のフル出場が2試合という佐藤凪に対し、福岡大附属大濠のガード陣が福岡第一同様に厳しいプレッシャーをかけてくるだろう。
大黒柱が脚の疲労が極限に近いレベルに達している中、決勝戦での東山は福岡第一戦でステップアップした鈴木のような選手が再び出てほしいところ。悲願であるウインターカップ初制覇を現実とするには、佐藤凪を軸に多くの選手が攻防両面で貢献できるかにかかっている。
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【男子 ハイライト】福岡第一高等学校 vs. 東山高等学校|ウインターカップ2025 男子準決勝 メインコート(12月28日)#basketball
文:青木崇
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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