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バスケット ボール コラム 2025年9月12日

【9月13〜14日開催:オータムリーグ展望】トップを走る日体大と早稲田大、独走態勢に入るのか? 

バスケットボールレポート by 青木 崇
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9月10日に明治大白鴎大に敗れたことで、日本体育大早稲田大が6勝1敗で並んだ。勝ち星のない専修大を破った日本体育大は、13日に大東文化大、14日に日本大という留学生センターのいるチームと対戦する。得点とリバウンドでリーグ1位を独走するコネ・ボウゴウジィ・ディット・ハメード(帝京長岡3年)が、インサイドで主導権を握ることができるかに注目したい。

大東文化大は7日の中央大戦と10日の神奈川大に連勝し、徐々に調子を上げてきているチーム。日本体育大の早い展開のオフェンスをスローダウンし、70点台で決着がつくような試合に持ち込みたいところだ。日本大は得点力不足が続いているが、粘り強いでディフェンスで勝ち星を重ねている。大東文化大同様、ハーフコートの遅い展開を志向する。

開幕戦で白鴎大を倒してから勢いが止まらない早稲田大は、13日に明治大、14日に筑波大と留学生のいないチームとの連戦になる。明治大と筑波大はいずれもフロントラインの身長で優位に立てる。両校が早稲田大の勢いを止めるには、トランジション・ディフェンスの対応をしっかりすることと、ハーフコート・オフェンスを遂行できるかがカギだ。

中央大は高山鈴流(東海大付属諏訪3年)、坂口大和(北陸学院3年)が故障で10日の東海大戦でロスター外。山崎紀人(仙台大附属明成4年)も出場時間が限定されるなど、主力にケガ人を抱えている影響もあり、36対79の大敗を喫した。神奈川大も山本愛哉(飛龍4年)が7日の日本体育大戦で足首を捻挫し、月末まで戦列から離れることが濃厚。大東文化大戦は前半でリードを奪うも、後半に山本不在の影響が出てオフェンスが失速して51対63で敗れた。両校とも主力が欠場する可能性が高いため、今週末は厳しい戦いを強いられそうだ。

専修大は唯一勝ち星のないチームになってしまっているものの、試合を重ねるごとに攻防両面で改善の兆しが見える。今週末は日本大と白鴎大と対戦するが、留学生のディフェンス対応が向上していることに加え、10日の日本体育大戦で2本の3Pショットを決めたアピア・パトリック眞(福岡第一2年)の活躍に期待がかかる。オールラウンダーとして飛躍する可能性を秘めた古山幸聖(桐光学園1年)は、今後の飛躍が楽しみな存在だ。

★注目のカード

明治大対早稲田大(9月13日)

 

白鴎大との点取り合戦に敗れた明治大に対し、早稲田大は青山学院大相手に100点ゲーム、3Pショット16本を決めて快勝した。ホームで戦える明治大は連敗を回避するためにも、早稲田大の早いテンポの展開に巻き込まれないことが重要。早稲田大のペースを回避するためには、オフェンスで悪いショットを打たずにフロアバランスを保ち、ミスショット後に素早くディフェンスへに切り替えられるかが大事になる。

一方の早稲田大は、リバウンドを奪った全員がボールをプッシュし、数的優位を作ってレイアップや3Pにつなげるラン&ガン・オフェンスが持ち味。10日の青山学院大戦でも1Qだけで7本の3Pを沈めて主導権を握ると、試合が進むにつれて三浦健一(洛南4年)や下山瑛司(中部大第一3年)のドライブがさらに威力を増していった。

勝負の行方を左右するのは、試合のペースだ。明治大が80点未満に抑えられるか、それとも早稲田大が90点以上を奪えるか。主導権を握ったチームが、勝利へ大きく近づくことになる。

大東文化大対東海大(9月14日)

大東文化大は7日の中央大戦、10日の神奈川大戦で連勝し、勝率5割まであと1勝に迫った。一方、東海大は10日の中央大戦で連敗を2で止め、質の高いディフェンスで失点をわずか36に抑えた。

大東文化大は、アブドゥレイ・トラオレ(中部大第一4年)、バラダランタホリ玲依(豊島学院3年)、羽澤要(育英1年)のセンター陣が存在感を増している。特にトラオレは、留学生不在の神奈川大戦でリーグ戦最多の18点を記録。東海大のムスタファ・ンバアイ(福岡第一2年)が先週末から3試合連続でロスター外となっており、欠場が続けば、トラオレを軸にインサイドで主導権を握りたい。ただし、司令塔・塚本智裕(北陸学院4年)が神奈川大戦を欠場しており、ゲームメークには不安が残る。

東海大としては、江川晴(実践学園2年)や久朗津広野(東海大付属札幌4年)がフィジカルなディフェンスを継続できるかがカギ。さらに、ディフェンスの強度を維持しながら、轟琉維(福岡第一3年)と赤間賢人(藤枝明誠2年)のガード陣がオフェンスを牽引することが、試合を優位に進めるためのポイントになる。

文:青木 崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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