人気ランキング

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム一覧

バスケット ボール コラム 2025年9月2日

【9月3日開催:オータムリーグ展望】オータムリーグ序盤は混戦模様 日体大・日大が全勝キープ

バスケットボールレポート by 青木 崇
  • Line

 

開幕から3試合で全勝が日本体育大と日本大のみと、オータムリーグは混戦の様相を呈してきた。日本体育大はアジアン・ユニバーシティ・バスケットボール・リーグ(AUBL)で勝利できなかったが、選手層の底上げという点で成功している。8月30日の早稲田大戦では、3Q終了時で14本の3Pショットを決められるなど、11点のリードを奪われた。また、オフェンスも36点を記録したコネ・ボウゴウジィ・ディット・ハメード(帝京長岡3年)以外の選手たちが、なかなか得点できずにいた。

しかし、4Qに入るとキャプテンの早田流星(福岡第一4年)が15点まで伸ばし、西部秀馬(東山4年)も21点をマーク。日本体育大はこの10分間を27対10と圧倒し、見事な逆転勝利を収めた。31日の明治大戦は、朝田健心(金沢学院3年)がベンチから出てきて18点という活躍もあり、79対61で勝利して3連勝で首位に立っている。

9月3日に対戦する中央大は、白鴎大に勝利したことで自信を深めた。日本体育大が4連勝のスタートを切るためには、試合序盤にチームが常に心掛けている“6秒オフェンス”で得点し、リズムを掴むことがカギになる。

昨年のインカレを制した日本大は、27日の中央大戦、31日の大東文化大戦のいずれも2点差で勝利。3試合とも60点台とロースコアの決着になっているが、新井学人(沼津中央4年)、泉登翔(福岡大附属大濠4年)、奥浜貫太(興南4年)の最上級生たちが攻防両面でチームを牽引している。

3日に対戦するのは、明治大との初戦を落とした後に筑波大と専修大相手に連勝している東海大。厳しいディフェンスをするチーム相手に、日本大はオフェンスをしっかり遂行し、得点を積み重ねられるかが勝敗を左右するだろう。

まさかの3連敗スタートとなった白鴎大は、大東文化大戦で初勝利を目指す。佐藤涼成(福岡第一4年)が出場できるか微妙な状況だが、佐伯崚介(土浦日本大4年)ら最上級生がリーダーシップを発揮すること、40分間フィジカルなディフェンスを継続できるかがポイントになる。オフェンスではモンガ・バンザ・ジョエル(別府溝辺学園4年)のインサイドを活用しながら、小川瑛次郎(羽黒2年)の3Pショットが当たるかに注目したい。

★注目のカード

青山学院大対専修大

両校とも開幕3連敗と苦しいスタートを切っている。2部から昇格した青山学院大は、30日の明治大と31日の筑波大戦で粘り強く戦っていた。ただし、クォーターごとに得点が伸び悩み、10分間で1ケタに終わるケースがすでに3度。オフェンスの停滞が課題となっている。U23代表の広瀬洸生(福岡大附属大濠3年)と司令塔の新井翔太(実践学園4年)に続き、得点面でステップアップする選手がほしいところだ。

専修大もオフェンスで苦戦が続いている。30日の大東文化大戦は4点リードでハーフタイムを迎えたが、3Qになるとプレス・ディフェンスに対応できずにターンオーバーを多発し、6対33と圧倒されての敗戦。31日の東海大戦は3Qの10分間で1点も取れなかった。身体能力の高い松野遥弥(桜丘4年)のショットが3試合連続で不調なことも、専修大が苦戦している一因だ。

両校の初勝利を懸けた一戦は、エース格の広瀬と松野のマッチアップが鍵を握る。

早稲田大対神奈川大

白鴎大との開幕戦で18本決めるなど、早稲田大は3Pショットで数多く決めることで勝機を掴もうとするチームだ。ローテーションに入る選手では松本秦(洛南1年)の191cmが最長身だが、190cm前後の選手たちを軸にアップテンポな展開とボールムーブで3Pを打てるチャンスを作り出せるのが強み。30日の日本体育大戦は3Qまでに14本成功させながらも、4Qに力尽きて逆転負け。特に堀田尚秀(東山4年)は3試合で15本と好調で、成功率も53.6%と非常に高い。松本も31日に中央大に競り勝った試合で27点を奪うなど、得点源として平均23.3点と活躍している。

神奈川大は山本愛哉(飛龍4年)が白鴎大戦で4本の3Pショットを含む22点で勝利の原動力になるなど、徐々に調子を上げてきている。木村祐誠(東北学院4年)と玉井心(愛知工業大名電2年)がオフェンスで山本をサポートし、三村デールアンソニー(日本航空1年)と伊藤ハリー大河(浜松学院3年)がペイント内で貢献が高い時の神奈川大は強い。

早稲田大としてはオフェンスのテンポを上げ、3P成功数を12本以降、成功率を40%台に乗せたいところ。対する神奈川大は、堅実なディフェンスでハーフコート・ゲームに持ち込み、70点台で決着がつく形が理想だ。ポイントガードの下山瑛司(中部大第一3年)と山本は、試合の行方を左右する注目のマッチアップとして挙げておきたい。

 

文:青木 崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
バスケット ボールを応援しよう!

バスケット ボールの放送・配信ページへ