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主力の不在や遠征からの帰国直後とはいえ、白鴎大が早稲田大に大敗する展開は多くの人にとって意外だっただろう。しかし、何が起こるかわからないのがスポーツの醍醐味。白鴎大にとっては、この敗戦を「目覚まし時計」とするためにも、週末の中央大戦と神奈川大戦での巻き返しが求められる。
白鴎大同様にアジアン・ユニバーシティ・バスケットボール・リーグ(AUBL)に参加した日本体育大だが、西部秀馬(東山4年)とコネ・ボウゴウジィ・ディット・ハメード(帝京長岡3年)は国内で調整。AUBLは3戦全敗という結果に終わったが、選手層の底上げという点で意味があった。青山学院大との初戦では西部が欠場しながらも、代わりにスターターとなった吉田叶貴(八王子学園八王子3年)が3Pショット4本成功の12点とステップアップ。インサイドの核となるコネは23点、15リバウンドのダブルダブルで期待に応えた。
明治大との初戦を落とした東海大は、ディフェンスの強度を最初から高くすることと、37.9%の成功率に終わったショットの精度を高められるかがカギになる。春のトーナメントや新人戦、学生選抜でも得点源となった赤間賢人(藤枝明誠2年)は、明治大で3Pショット4本を含むゲーム最多となる20点を記録。フリースローだけの2点に終わった司令塔の轟琉維(福岡第一3年)が復調することは、東海大がオフェンスを着実に遂行するために欠かせない要素になる。
東海大を破った勢いを維持したい明治大は、30日に2部から昇格してきた青山学院大と対戦する。留学生ビッグマンのいないチーム同士の戦いは、U17とU19でワールドカップを経験している武藤俊太朗(開志国際3年)とU23代表の広瀬洸生(福岡大附属大濠3年)というスイングマンの出来が勝敗を大きく左右するだろう。リーグ序盤戦の勢力図を占う意味でも、注目のカードとなりそうだ。
★注目のカード
東海大対筑波大(8月30日)
明治大との初戦を落とした東海大。ホームで2連勝を狙う筑波大との対戦は、巻き返しを期す重要な一戦となる。東海大としては、U23代表でカナダに遠征していた中川知定真(東海大付属諏訪3年)と十返翔里(八王子学園八王子1年)がコンディションを取り戻し、開幕戦で2点、5アシストだった轟琉維(福岡第一3年)のステップアップが必要。また、明治大を19点に抑えた後半のディフェンスを一貫してできるかも、初勝利を手にするうえで欠かせない。
一方の筑波大は大東文化大戦で福田健人(中部大第一4年)を欠きながらも、坂本康成(中部大第一3年)の19点を最高に4人が2ケタ得点を記録。11点、10リバウンドのダブルダブルを達成した副島成翔(福岡大附属大濠3年)が、13cmの身長差があるムスタファ・ンバアイ(福岡第一2年)に対し、リバウンド争いで互角レベルの戦いできるかに注目。東海大の厳しいディフェンスの中でオフェンスを遂行できるかは、岩下准平(福岡大附属大濠4年)のゲームメークにかかっている。
日本大対大東文化大(8月31日)
インカレ王者の日本大は、中央大との初戦を3点差の接戦でモノにした。ケガで春のトーナメントを欠場していた新井楽人(沼津中央4年)がチーム最多の19点とオフェンスを牽引し、鈴木楓大(浜松開誠館3年)もベンチから登場して14点と活躍。留学生のボロンボ・ムヘカグラシアブラ(八女学院3年)は16分23秒間で12リバウンドと、セカンド・チャンスの創出やディフェンスで貢献していた。大東文化大戦ではアブドゥレイ・トラオレ(中部大第一4年)とのマッチアップすることになるが、機動力とスピードを活かしてインサイドの攻防で優位に立ちたいところだ。
筑波大との初戦を落とした大東文化大は、バラダランタホリ玲依(豊島学院3年)が16点、13リバウンドのダブルダブルを達成したのが明るい材料。トラオレの調子がいまひとつの場合、西尾吉弘コーチはタホリの出場時間を増やすことに躊躇しないだろう。筑波大を67点、FG成功率を37.9%に限定したことからすれば、ディフェンス自体は決して悪くなかった。勝利を手にするには、司令塔・塚本智裕(北陸学院4年)を軸に、57点に終わったオフェンスの精度を高められるかどうかが最大のカギとなる。
文:青木 崇
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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