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バスケット ボール コラム 2025年8月27日

【8月27日開催:オータムリーグ展望】日本体育大、白鴎大、東海大といった強豪校の初戦に注目

バスケットボールレポート by 青木 崇
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101回目を迎える今年のオータムリーグは、8月27日に開幕する。昨年は日本体育大が頂点に立ったが、インカレは日本大が頂点に立つなど、上位校の対戦になればなるほど、どちらが勝ってもおかしくないくらい実力が拮抗していた。

今年も例年以上に力の差がないオータムリーグになると予想する。春のトーナメントで3連覇を成し遂げた日本体育大、トーナメント、新人戦、新人インカレと3大会連続で2位となった白鴎大、新人戦を制した東海大が優勝候補。しかし、トーナメントで3位になった明治大、仲澤翔大が新コーチとなった筑波大など、先にあげた3校を脅かす可能性を秘めたチームは多い。

各チームともオータムリーグ開幕に向けて準備を進めてきたものの、主力がウィリアム・ジョーンズカップ、ワールド・ユニバーシティ・バスケットボール・シリーズ(WUBS)、カナダで行われたGLOBAL JAMといった大会にU23や学生選抜の一員として出場していたチームも多い。特にGLOBAL JAMに出場した佐藤涼成(白鴎大4年)、中川知定真(東海大3年)、広瀬洸生(青山学院大3年)、ウィリアムス・ショーン莉音(白鴎大2年)、十返翔里(東海大1年)といった選手たちは、チームへの合流が開幕直前になる。

彼らが限られた練習期間で開幕を迎えることからすれば、チーム本来の力を発揮できない試合になることは十分に考えられる。それでも、日本体育大と白鴎大は、中国で行われたアジアン・ユニバーシティ・バスケットボール・リーグ(AUBL)に参戦し、高い競争レベルの中での戦いを経験したのがプラス材料だ。

日本体育大は小澤飛悠の中退・プロ入りによる戦力ダウンに直面。WUBSでは準決勝で韓国の高麗大に逆転負け、AUBLは2連敗でグループリーグ敗戦という結果に終わった。それでも、早田流星(福岡第一4年)、吉田叶貴(八王子学園八王子3年)、朝田健心(金沢学院3年)といった選手にとっては、オータムリーグ前にWUBSやAUBLを経験できたのが大きなプラス。青山学院大との初戦では、西部秀馬(東山4年)と月岡熙(昌平4年)を軸に、「6秒オフェンス」でハイスコアのゲームを展開できるか注目したい。

白鴎大は網野友雄コーチがU23でウィリアム・ジョーンズカップとGLOBAL JAMでチームを指揮する中、石井悠右アシスタントコーチが中心になってチームを作ってきた。AUBLの途中で佐藤とウィリアムス、網野コーチがカナダからチームに合流すると、準決勝で清華大(中国)に競り負けたものの、エトゥゲン大(モンゴル)に勝利して3位。AUBLで成果を出せたことは、白鴎大にとって大きな自信になるはずだ。その自信を確固たるものにするためにも、AUBLの最終戦から中2日で迎える早稲田大戦は非常に重要な試合になる。

★注目のカード

東海大対明治大

渡邉伶音がプロになるために中退する事態に直面した東海大だが、司令塔の轟琉維(福岡第一3年)がチームを牽引するが、1、2年生にタレントが揃っている。211cmのムスタファ・ンバアイ(福岡第一2年)は、センターとしてインサイドでの存在感が強烈だ。

それに対する明治大は、ここ3、4年で強豪高校の選手たちのリクルートに成功し、着実に選手層が厚くなっている。留学生がいないチームであるが、学生選抜のメンバーでフィジカルな攻防が大好きな石川晃希(宇都宮工2年)を軸に、190cm以上の選手たちを多く揃える。その中でも注目したいのは、春のトーナメントで優秀選手となった塚田大聖(土浦日本大3年)。東海大の厳しいディフェンスに対して、得意の3Pショットなどスコアラーとして存在感を発揮することが、明治大が勝つために欠かせない。

日本大対中央大

インカレ王者の日本大は、トーナメントで4位、新人戦で帝京平成大相手に初戦敗退と厳しい結果が出た。トーナメントでは新井楽人(沼津中央4年)が故障で欠きながらも、何とか準決勝に進出。オータムリーグではインカレ制覇に貢献した泉登翔(福岡大附属大濠4年)と山田哲汰(白樺学園3年)に加え、トーナメントで飛躍したシューター、久井理稔(北陸3年)の活躍に期待。中央大とはトーナメントの準々決勝で対戦し、奥浜貫太(興南4年)が3P4本を含む18点の活躍によって73対59で勝利している。

中央大はオールラウンダーの坂口大和(北陸学院3年)、司令塔の高山鈴琉(東海大付属諏訪3年)がオフェンスを牽引。パワーフォワードの島崎輝(福岡大附属大濠4年)が試合序盤で3Pショットを決めてリズムをつかめると、中央大には大きな活力を与えることになる。留学生のいる日本大に対しては、山崎紀人(仙台大附属明成4年)とカッター勲生(名古屋3年)がペイント内の攻防で互角に渡り合えるかが、勝敗を分けるカギになるだろう。

文:青木 崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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