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バスケット ボール コラム 2025年7月3日

【全日本大学バスケットボール新人戦プレビュー】関東の新人戦を2連覇した東海大が最有力も、トーナメントに進出すればどの大学にもチャンスあり

バスケットボールコラム by 青木 崇
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東海大の赤間賢人(藤枝明誠)

関東新人で大会MVPに輝いた東海大の赤間賢人

今年で3回目を迎える新人インカレは、2年ぶりに東京で開催される。各地区から出場権を得た24チームを8つのブロックに分け、最上位のチームが準々決勝に進出するところからトーナメントで頂点を争う。ブロック戦は2勝しなければまず準々決勝まで勝ち上がれないため、目の前の相手に勝つことへの集中が最大限求められることになる点でも、見ていておもしろい試合が十分に期待できる。

今大会の最有力校は、関東の新人戦で2連覇を達成した東海大だ。2年生の赤間賢人(藤枝明誠)は攻防両面でチームを牽引し、大会MVPとMIP(最も印象に残った選手)に選出された。渡邉伶音(福岡大附属大濠・1年)が日本代表の活動で出場できない可能性はあるものの、ムスタファ・ンバアイ(福岡第一・2年)がセンターとして健在。持ち味であるタフなディフェンスから主導権を握ることができると、東海大の強さは際立つことになる。ただし、十返翔里(八王子学園八王子・1年)がウィリアムズ・ジョーンズカップに日本のメンバーとして出場するため、新人インカレに出場しない。

Bブロックは3校の実力が拮抗していると予想できる中、東海大と対戦したらおもしろい試合をしそうなのが日本経済大。九州の新人戦は4試合とも36点以上の差をつけて優勝しており、その中でも児玉ジュニア(福岡第一・2年)は特に注目したい選手だ。身体能力が非常に高いことに加え、九州のトーナメントでは東海大九州相手に7本の3Pショットを決めるなど、35点と大爆発している。

関東で準優勝だった白鴎大は、Hブロックで天理大のチャレンジに直面する。網野友雄コーチが指揮をとれないことに加え、ウィリアムス・ショーン莉音(仙台大明成・2年)もウィリアムズ・ジョーンズカップに参加するため、オルワペルミ・ジェラマイア(日本航空・1年)に対しては、関東の新人戦で出番が少なかったネブフィ・ケルビン・シェミリー(開志国際・1年)の奮闘に期待。白鴎大で最も注目したい選手は、この春に大きく飛躍しているロイ優太郎(習志野・2年)だ。Hブロックの勝者はGブロックの勝者と準々決勝を戦うことになるが、中京大、九州共立大、江戸川大のどこが勝ち上がっても不思議ではない。

昨年頂点に立った中央大は、200cmの深澤桜太が今季絶望となる大ケガに見舞われたが、関東の新人戦を3位でフィニッシュ。抜群のシュート力を持つ平原侑真(八王子学園八王子・1年)を軸にしたチームは、Eブロックの明治大戦をモノにしてトーナメントに勝ち進めば、ベスト4まで勝ち上がることは十分可能だ。しかし、明治大は昨年のウインターカップで優勝した福岡大附属大濠出身の湧川裕斗(1年)、U18日本代表だった千保銀河(開志国際・1年)らタレントが揃う。両者の対戦は、グループ戦屈指の好カードと言える。

Cブロックは専修大、Dブロックは筑波大が優勢も、インカレで旋風を巻き起こした名古屋学院大、関西で期待度の高い京都産業大が打倒関東を実現してもおかしくない。専修大はアピア・パトリック眞(福岡第一・2年)、筑波大も井伊拓海(サンロッカーズ渋谷U18・1年)がウィリアムズ・ジョーンズカップに出場するため、フロントラインの層が薄くなる。両校はガード陣を含めた5人全員がリバウンドで奮闘できるかが勝利へのカギになるだろう。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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