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【日本体育大・小澤飛悠】3連覇の原動力となったスイングマンは、スキルの高さとフィジカルの強さを兼備したオールラウンダーに成長中
バスケットボールコラム by 青木 崇大会MVPに輝いた日本体育大の小澤飛悠
スプリングトーナメント準決勝の日本大戦、小澤飛悠が前半終了間際に難しいターンアラウンドの3Pショットを成功。これで勢いに乗った日本体育大は3Qで一気にリードを広げ、84対54での大勝で3連覇に王手をかけた。
中部大第一高時代にアンダーカテゴリーの日本代表に選ばれ、U17とU19のFIBAワールドカップに出場するなど国際経験も豊富な小澤は、3本の3Pショットを決めるなど28点の大活躍。「ゾーンに入ったという感覚はなかったですが、ボールを託された以上は点を取ることを意識しました」と、持ち合わせているスキルを存分に発揮し、高確率でショットを決めていた。
189cm、90kgという横幅のある体格を活かしたポストプレーや3Pを決められるシュート力があることを理由に、小澤は日本体育大入学直後から主力選手として出場機会を得ていた。3年生となった今年は、得点源としてチームを牽引することを求められるが、日本大戦でその役割を果たせる選手になれることを証明したと言える。また、2週間という短い期間だったが、シーホース三河の練習に参加したことも、スキルやバスケットボールIQの向上という点で貴重な経験になった。
「スクリーンの使い方など、オフシーズンにしっかり練習した成果がすごく出ました。ピックの後のジェイルだったり、ステップの時にリズムを変えたり、そういったことを冷静にできるようになってうまくなったと思います」
こう語った小澤のプレーでとても印象的だったのは、ドライブからのフィニッシュ。フィジカルの強さを武器にディフェンダーに一度コンタクトしてショットに持ち込めるだけでなく、ユーロステップ、動きをしっかりストップしてディフェンスをかわせる脚の強さもある。日本体育大の藤田将弘コーチは、小澤の強みを次のように語る。
「速く走れる選手はたくさんいるかもしれないが、小澤はフルスピードからしっかり止まることができる。他の選手にない才能だ」
前半はリズムに乗り切れていないという感覚があったという小澤だが、ブザービーターで吹っ切れたという。また、ハーフタイムで藤田コーチから気持の強さに疑問符をつけられたことも、よりアグレッシブに攻めるきっかけになった。
白鴎大との決勝戦、小澤はフィジカルなディフェンスをする選手たちを相手に33点と爆発し、日本体育大の3連覇に大きく貢献。5日連続の試合で疲労が蓄積している中でも、3Pが4分の2、2Pが16分の9、フリースローは9本すべて成功という高確率で得点したことからすれば、最優秀選手賞選出は文句なし。4Q終盤に白鴎大が司令塔の月岡熙に対するディフェンスのプレッシャーを強めた際には、ボールハンドラーとしての役割もこなしていた。
スプリングトーナメントでのパフォーマンスは、正にオールラウンダーとして一回り成長した証。Bリーグのチームにとって、小澤は即戦力の可能性を秘めた魅力的な選手であることは間違いない。
文:青木崇
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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