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バスケット ボール コラム 2025年3月26日

【バスケットボール・スプリングマッチ:日本体育大:西部秀馬】フィジカルの強化で身体が一回り大きくなったオールラウンダー

バスケットボールコラム by 青木 崇
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日本体育大の西部秀馬

昨年オータムリーグを制覇した日本体育大だったが、インカレでは32本中17本成功という高確率で3Pショットを決めた名古屋学院大に準々決勝で敗れた。189cmのスイングマンである西部秀馬は、中心選手の一人として35分22秒間プレーし、3Pショット3本成功を含む12点を記録。しかし、チームを勝利に導けなかったことの悔しさを晴らすには、最終学年となった今年で結果を出すしかない。

スプリングマッチで久々に見た西部は身体が一回り大きくなっており、高校生をフィジカルで圧倒していた。インカレ終了後にBリーグの特別指定選手として活動する大学生が多くいる中で、フィジカルをより強くするためにウエイト・トレーニングに力を入れてきたという。

「自分でも大きくなったと思います。今何が足りないかを考えてみると、やはりバスケの技術とかそういう部分じゃなく、身体作りとか体幹から入ったほうがもっと成長につながるんじゃないかと…。オフシーズンの間にちゃんと取り組んでいければいいなと思っていました。今までの持ち味である走るバスケ、自分がちゃんと走って(得点して)いくのもそうなんですけど、ポストプレーやフィジカルを使ったプレーも、これから取り入れていけたらいいなと思っています」

高校生相手ということもあり、西部がフィジカルで当たり負けすることはなかった。と同時に、フィジカルを強化したことによって、余裕を持ってプレーできることを実感。フィジカルな攻防に直面すると持ち味を発揮できなくなってしまった昨年までと違い、今年はよりオールラウンドな能力を発揮できる選手に飛躍しても驚かない。もちろん、4月から最上級生になる以上、リーダーシップを発揮することが求められるし、西部自身もその必要性を認識している。

「今までなら先輩がいたので、自分が引っ張らなければという気持ちは強くなかったんですけど、最上級生になってそういった部分で結構気持ちが芽生えてきて、自分が先頭に立ってプレーで引っ張っていけたらいいなと思うところが多いですね」

1年生のときから藤田将弘コーチから才能を買われ、ビッグゲームでも出場機会を得てきた西部にとって、今年は試合終盤の勝負どころで違いをもたらすことができる大黒柱になれる絶好のチャンス。「試合終盤に自分にボールを託してくれるという味方からの信頼があると思うので、そこでちゃんと(ショットを)決め切ることで返していきたいと思っています」と話したように、勝負の分かれ目は自分次第だと理解している。

3Pショットを含めた非凡な得点センスを持っていることに加え、フィジカルの強化によってリバウンドやディフェンスでのレベルアップも期待できそうな西部。春のトーナメント、オータムリーグ、インカレで質の高いパフォーマンスを継続しながら日本体育大を勝利に導くことができれば、来年1月29日に行われるBリーグのドラフトでは上位で指名されることも十分に考えられる選手と言える。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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