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福岡で行われる2024年のインターハイ。アンダーカテゴリーの日本代表で活躍した実績があるなど、今年の高校女子バスケットボール界で注目しておきたい選手を紹介しよう。
橋本芽衣(京都精華学園3年、168cm)
1年生時から出場機会を得ているガードで、決してオープンにしてはいけない相手からすると非常に厄介なシューター。昨年のウインターカップは準々決勝以降の3試合で2本の3Pショットを決めるなど、先発メンバーとして優勝を経験している。近畿大会決勝の京都両洋戦では、3Q終盤に2本連続で決めるなど、3Q中盤にオフェンシブ・リバウンドから逆転のジャンパーを決めるなど、逆転勝利に貢献。3年生になった今年は重要な局面で得点するなど、チームを牽引しなければならない選手だ。
ユサフ・ボランレ(京都精華学園2年、191cm)
191cmという高さだけでなく、速攻で得点できる機動力を兼ね備えた留学生センター。昨年までディマロ・ジェシカの控えだったが、ウインターカップ準決勝の東海大付属福岡戦では14点、10リバウンドのダブルダブルを記録しており、今年は中心選手の一人としてインサイドで奮闘することが期待されている。
林琴美(岐阜女3年、165cm)
1年生から先発のポイントガードとして出場しており、安江満夫コーチの信頼度は高い。ハーフコート・オフェンスを遂行するうえで重要な存在であり、ポストアップした留学生のディヤイ・ネイに対してタイミングよくパスを出せるのが強み。ボール保持者に対してのプレッシャーや、ミスマッチになってもフィジカルに対応するなど、ディフェンスでの貢献度も高い。
深津唯生(桜花学園3年、180cm)
1年生の時から先発で出場しており、3年生となった今年はキャプテンを務める。フィジカルの強さを武器にできるパワーフォワードで、インサイドでの得点やリバウンドでの貢献度が高い。速攻でフィニッシュできる機動力に加え、ペリメターからのジャンプショットも着実にレベルアップしており、15点、10リバウンド以上の数字を残してのダブルダブルは期待できる。
阿部心愛(桜花学園3年、175cm)
桜花学園で挑戦したいという思いから、双子の妹・友愛と違う進路を選んだフォワード。昨年のFIBA U16アジア選手権で妹と一緒に国際大会を経験した。得意のドライブからは自身のフィニッシュに加え、得点機会をクリエイトすることなど、チームメイトを活かすプレーも多い。また、ウイングでプレーするスコアラーに対するディフェンスでも重要な存在になるだろう。
阿部友愛(聖和学園3年、175cm)
7月にメキシコで行われたFIBA U17ワールドカップに日本代表として出場。身長で優位に立てればポストアップ、ドライブから得点を奪えることに加え、ピック&ロールでオフェンスの起点となり、チームメイトを活かすこともできるオールラウンダー。リバウンドを奪えばボールをプッシュし、速攻の機会も作り出せるのも強み。聖和学園でのポジションはパワーフォワードだが、ウイングからのプレーを得意としている。桜花学園の心愛は双子の姉。
竹内みや(桜花学園1年、161cm)
今年1月、相模女中のジュニア・ウインターカップ準優勝の原動力となったポイントガード。抜群のボールハンドリング力と視野の広さを活かしたアシスト、準決勝の折尾中戦では決勝点となるステップバックの3Pを含む34点を記録するなど、ここぞという場面で勝負強さを発揮できるシュート力がある。桜花学園に進学後も1年生から出場機会を得ており、インターハイで才能を存分に発揮しても不思議ではない。
庵原有紗(日本航空北海道2年、180cm)
インサイドのポストプレーからの得点だけでなく、非凡なボールハンドリングを活かしたドライブやアシストといったプレーもできるフォワード。ダブルチームでディフェンスされた時の対応もできるだけに、オープンのジャンプショットを高確率で決めれば大量得点も十分可能。アウトサイドに出てガードとディフェンスでマッチアップできるだけに、将来的にはオールラウンダーとして成長する可能性あり。日本代表としてFIBA U17ワールドカップに出場。
後藤音羽(浜松開誠館3年、178cm)
FIBA U17ワールドカップでは得点源(平均15.7点:大会7位)として日本を牽引し、イタリアとの5~8位決定戦では13点を記録した。父の正規さん、母の高美さんはいずれも現役時代に日本代表としてプレーした実績があり、バスケットボールセンスの高さは両親のDNAをしっかり受け継いだもの。アグレッシブなドライブからのフィニッシュが魅力だ。
清藤優衣(精華女3年、174cm)
サウスポーのシューター。2年生で出場した昨年のウインターカップでは、千葉経済大附属戦で5本の3Pを含む26点を記録。今年はFIBA U17ワールドカップの日本代表メンバーに選ばれ、決勝トーナメント1回戦のマリ戦では5本の3Pを決めて準々決勝進出に貢献した。チームでは絶対的なエースであり、肝心な局面でスコアラーとしての勝負強さを発揮することと、リバウンドで牽引することが期待されている。
文:青木崇
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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