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バスケット ボール コラム 2023年12月24日

【福岡第一高等学校】仙台大附属明成とのビッグゲームでスコアラーとして存在感を示した世戸陸翔 | 高校バスケ ウインターカップ2023

ウインターカップコラム by 青木 崇
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世戸陸翔(福岡第一高等学校)

世戸陸翔(福岡第一高等学校)

福岡第一と仙台大附属明成は、夏のインターハイ準決勝で対戦するなど、全国大会の終盤で顔を合わせることが多い。しかし、今年のウインターカップは、1回戦でいきなり対戦するという抽選結果が出てしまう。

日本の高校バスケットボール界を牽引してきた名門校同士のゲームは、仙台大附属明成がウィリアムス ショーン莉音がドライブからレイアップを2本決めるなど、1Q5分50秒で13対2と飛び出す。今年6月に亡くなった佐藤久夫前コーチの遺志を胸に、仙台大附属明成の選手たちは100%以上のパフォーマンスを発揮し、インターハイとU18トップリーグで負けていた福岡第一を倒そうとしていた。

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しかし、福岡第一がディフェンスのプレッシャーを強めると、仙台大附属明成はオフェンスのリズムを失い、1Q3分4秒から3Q6分4秒まで1本もショットが決まらない時間帯を作ってしまう。福岡第一はその間に19連続得点を含む38−1のランで一気に引き離し、完全に試合を支配することに成功。「周りが走れなかったので自分が走るしかないと思ったんです。そこは率先し、自分の得意なランを意識しました」と語った世戸陸翔は、19連続得点の際にカットからのレイアップやジャンプショットで11点を稼ぐなど、福岡第一のオフェンスを牽引した。

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【ハイライト】仙台大学附属明成(宮城) vs. 福岡第一(福岡)|高校バスケ ウインターカップ2023 男子1回戦 Cコート(12月24日)

足首の怪我から復帰した崎濱秀斗は、世戸について「リバウンドとか泥臭い部分でチームを本当に作ってくれてるので、そこは本当に感謝しかないです」と話す。と同時に、世戸がスコアラーとして活躍することは、福岡第一が勝ち上がるために「必要です」という認識を持っている。

世戸は崎濱が離脱した後のU18トップリーグで飛躍し、大会2位となる平均16.7点を記録。ガードからのパスを合わせてのフィニッシュ、ストップからの短いジャンプショットとフローターで得点を稼げる選手へと成長中だ。「動きながらのタイミングでシュートを打っているので、そのタイミングがずれたら入らないというそのタイミングを合わせるように努力しています」という世戸は、仙台大附属明成戦で両チーム最多となる25点を記録しただけでなく、フィールドゴールも13本中10本成功と効果的に得点を積み重ねていた。しかし、世戸は自分のパフォーマンスに全然納得していない。

「反省すること、たくさん課題が見つかりました。ディフェンスでは全然やられっぱなしだったので、これからの試合ではもっとしっかりやらなければと思います。これからもっと強いチームと対戦していくので、そこで活躍できないと意味がないと思います。チームが勝てるように自分が何ができるかを考えてやっていきたいです」

福岡第一が2回戦で対戦するのは北陸学院。緻密な戦術とゲームプランを用意してくる相手に対し、世戸が攻防両面でオールラウンドなプレーを発揮し、チームへの貢献度をさらにアップできるかに注目したい。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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