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バスケット ボール コラム 2023年3月10日

武内理貴(山梨学院大3年、愛媛オレンジバイキングス特別指定選手、181cm/SG/松山工業高校出身) | 大学バスケインタビュー

バスケットボールレポート by 青木 崇
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武内理貴(山梨学院大3年、愛媛オレンジバイキングス特別指定選手、181cm/SG/松山工業高校出身)

武内理貴(山梨学院大3年、愛媛オレンジバイキングス特別指定選手、181cm/SG/松山工業高校出身)

山梨学院大学の躍進は、元日本代表選手だった古田悟コーチが招聘されたことから始まった。武内理貴は古田コーチが最初にリクルートした選手であり、1年生から主力として起用し、育ててきた選手だ。松山工業高校時代からシュート力を武器に活躍し、山梨学院大学では大黒柱として強気なプレーをするスコアラーとしてチームを牽引。1部昇格の原動力となった後、地元にフランチャイズを置くB2チーム、愛媛オレンジバイキングスの特別指定選手としてプロを体感しているタイミングで、J SPORTSのインタビューに応じてくれた。(取材日:2月22日)

Q 多分実家から愛媛の活動に参加していると思うんですけど、地元での生活どうですか?
「やっぱり両親がいるので、地元というのもありますし、住みやすい生活ができてると思います」

Q 昨季の話なんですけど、山梨学院大学の一部昇格の原動力になりました。自身にとってどんなシーズンでしたか?
「自分たちの強さというのを証明できた年だったと思います。それまではコロナの影響で昇格がなくなったり、結果がうまく出なかったんですけど、去年はシーズン通して1部昇格もできました。新人戦もトーナメントでいい結果が出たのもよかったと思います」

Q 2年生のときは3部で全勝優勝、昨年も19勝3敗で2位で結果を出しました。この2年間でチームがすごく飛躍したなと思える理由は何だと思われますか。
「監督の古田さんは、自分たちが3部のときでもずっと“1部でやってもあの負けない力を持ってる”と言ってくださっていました。昇格がなくなって目先の目標がないときでも、2年後、3年後という視野で話をしてくださったことが、チームが大きく成長できた原因だと思います」

Q 古田コーチの名前が出てきましたが、アドバイスや教えで印象に残っていることはどんなことですか?
「自分のシュート力は武器だと古田さんも言ってくれています。ピックとかアシストのスキルというのも徐々に身に付いてる部分ではあるんですけど、やはりシュートを一番大事にしています。自分のタイミングなら打っていいと言われてるので、この環境でシュートを自分のタイミングで打てるというのは、いい経験になっていると思います」

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武内理貴(山梨学院大3年 愛媛オレンジバイキングス特別指定選手 181cm/SG/松山工業高校出身)| 大学バスケインタビュー

Q シュート力の話をしましたけど、自分が改めてどんな選手かっていうのをちょっと見てる方にお話してもらえますか?
「自分はやっぱり少しタフショットであっても、最後まで打ち切るというのが自分の武器だと思ってます。あとはピック&ロールからの3ポイントだったり、ジャンプシュート、アシストも武器だと思ってます」

Q 昨年は江戸川大学戦の33点が最高だったと思うんですけど、得点に対してどんなメンタリティで試合に臨んでいますか?
「今の自分の立場としては、他のチームが警戒してくるのはわかっています。自分が点を取るというよりは、自分を起点としてアシストしたり、自分に寄ってくるところで他のチームメイト生かすということを考えてプレーしています」

Q 昨季は多分2か月ちょっとで22試合という結構きついスケジュールだったと思うんですけど、コンディションの維持とかメンタル面で気を遣ったことって何かありますか?
「昇格が決まった後の試合っていうのは、自分たちが取り組むうえで難しかったんですけど、その場面で古田さんは来年のことを考えていました。来年1部行ったときの取り組みが大事なので、そこに向けていい終わり方ができたリーグ戦だったと思います」

Q 高校の話になるんですけど。高3のときにウインターカップに出たと思うんですけど。藤枝明誠戦さん相手に36点取りました。ちょっと負けて残念だったとは思うんですけど。自分がスコアラーだなって実感するようになったのは多分高校時代じゃないかなと思うんですけど。もしそう思えるんであれば、そう思えた理由とかあれば教えてもらえますか?
「中学校から一応シューターだったんですけど、上のレベルに上がるにつれてシュート力が必要になってくるとわかっていました。高校、大学と自分の武器であるシュートは迷わず、多少タフであっても打ち切るという気持ちでプレーしていたら、おのずと得点も増えていく感じです」

Q 当時3部だった山梨学院大でプレーしようと決めた大きな理由はどんなことでしょうか?
「1年生からプレータイムを与えられ、スタートとして使ってくれたというのは、今の自分にとって大きな財産でした。練習試合で2部や1部のチームと試合した中で、自分の弱点とか通用した部分が早い段階でわかったっていうのが大きかったなと思います」

Q 日本代表として世界と戦った経験のある古田コーチからの信頼を勝ち取ってチームの中心選手となっているわけですが、古田コーチってどんなコーチですか?
「やさしいですけど、やっぱりディフェンスには厳しい方なので、もしオフェンスがうまく行かなくても、やっぱディフェンスは全員でやるという感じです。怒らないんですけど、経験されてる方なので、アドバイスとかをしっかりしてくれます」

Q 特別指定で地元のチーム入ったわけですけど、合流してから何か刺激を受けたこととかありますか?
「高さとフィジカルはもちろんですし、あとは一つ一つのポジションの重要性とか、ディフェンスのポジショニングというのは、大学とやっぱり全然違いました。この2か月ちょっとで見つけたものはチームに持ち帰って、共有したいと思ってます」

Q 1月7日の青森ワッツ戦で8点ですか、12分半弱で3P2本も含めて8点取りました。B2だったらやれるという実感も得ることできましたか?
「今のままではまだかなって感じなんで、ラストになる大学のシーズン通して、もっとフィジカルもプレーの質も上げていければ…。自分はB1を目標にしてるので、そこに向けてラストイヤーを頑張りたいと思います」

Q 自身にとっての参考ということで、よく映像を見る選手っていますか?
「それは海外でも大丈夫ですか? 自分が小さいときから見ている選手はクリス・ポールです。やっぱりピックの動きと視野の広さ、あとはミドルシュートも確実に入ります。自分が参考にしてる選手の1人かなと思います」

Q オフコートでは仲がいいけど、この人に負けたくないっていう選手いますか?
「それこそ仲がいいっていうよりは、やっぱ高校のときの対戦相手だった菊地広人選手(藤枝明誠高校出身)は高校時代に大敗していますし、大学(大東文化大学)でもまだ勝ったことがないので、チームとして勝ちたいなと思ってます」

Q 個のスキルでこれからレベルアップしたいなって思ってるところは?
「やはりディフェンスです。こっち(愛媛)に来てから自分のディフェンスの強度がまだまだ足りないと感じましたし、オンボールもそうですし、オフボールではまだポジショニングが悪いので、そこを改善していきたいと思います」

Q 1部で戦うことになる次のシーズンチームに何をもたらすことが重要だと今考えてますか?
「自分たちは2部から上がって来るので、他の大学に比べてやっぱ力がまだ全然ないです。ディフェンスだったり、リバウンドやルーズボール、エナジーを出して頑張るっていうのは、チーム全体で取り組みたいと思います」

Q プロになるために頑張っていると思うんですけど、どんな選手になりたいってイメージして日々を過ごしていますか?
「チームに勢いをもたらせるような選手になりたいです。自分のシュートは1本入ったら止まらないっていうのが自分でも感じる部分なので、その武器をいかにプロの世界で発揮できるかっていうのは、これからの取り組み次第だと思います」

Q 山梨学院大学と大学バスケットボールファンに向けて何か伝えたいことがあれば、ぜひお願いします。
「自分たちは個の力で勝つというのが無理なので、チーム一丸となって、試合に出ているメンバー以外のベンチメンバーのパフォーマンスを見てほしいです。コートに出たときはみんな100%でプレーしますので、応援よろしくお願いします」

Q この24時間でちょっとだけ幸せだったこと、何かありますか?
「うれしかったこと…、正直ケガをしたのでうれしいっていうのはないんですけ、やっぱり実家のご飯がおいしいというところですかね」

Q やはり母親の味は最高ってことですか?
「そうです」

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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